米CBSテレビの人気報道番組「60 ミニッツ」の顔として知られたマイク・ウォレス氏が4月7日、コネティカット州の介護施設で亡くなった。93歳だった。
私自身、25年前にウォレス氏から取材を受け、日本のジャーナリズムでは見られない強烈な個性に驚かされた思い出がある。
ホメイニ師などでの取材で名を馳せた名物キャスター
日本では、ウォレス氏のことを知らない人が多いかもしれない。しかしアメリカでは、35年にわたり「60ミニッツ」という1時間番組で次々に大物ゲストを呼び、きつい質問をすることで人気を博した。
ウォレス氏は1918年生まれ。41年にデトロイトのラジオ局でナレーターとして報道のキャリアをスタートさせた。68年にCBSテレビで始まった「60ミニッツ」に最初から出演し、2006年に引退するまで看板キャスターとして活躍した。
同番組でウォレス氏は、72年から74年に起きたウォーターゲート事件ではニクソン氏側近への厳しい追及をした。また、イラン革命後の79年11月に起きたアメリカ大使館人質事件中にイランの最高指導者ホメイニ師へのインタビューを行ったことで注目を集めた。
各国首脳を含む著名人へのインタビューで、容赦ない質問をするウォレス氏のスタイルは定着していた。だから、インタビューされる方も覚悟して“真剣勝負”で受け答えをしたものだ。
日本のテレビ局の報道番組も少なからず「60 ミニッツ」の影響を受けたと言ってもいいだろう。






