トップ > あなたの知らない「男性更年期の世界」 > あなたの知らない「男性更年期の世界」:仕事力低下・うつ・メタボ・ED……。男性ホルモンが減って、これだけの大問題

あなたの知らない「男性更年期の世界」ビジネス

あなたの知らない「男性更年期の世界」:仕事力低下・うつ・メタボ・ED……。男性ホルモンが減って、これだけの大問題(1/8ページ)

泌尿器科医・堀江重郎氏に聞く(前編)

2011.12.08

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 昨今、日本人男性の男性ホルモン「テストステロン」の値が低下している。しかも、この傾向は40~50歳代の働き盛りの男たちに顕著に現れている。

 男性ホルモンの低下は、性的な問題ばかりでなく、男性更年期の症状を招き、心筋梗塞や脳梗塞、生活習慣病のリスクを高める。また、不安、イライラ、うつ、集中力、記憶力の低下など心の健康にも影響を及ぼす。

 活気のある人生を送るためのエネルギーである男性ホルモン。その効能について帝京大学病院の堀江重郎教授に聞いた。後編ではホルモン力を上げるノウハウを聞く。

 なお、男性更年期の実態については、精神科医の和田秀樹氏にもインタビューを敢行した。前編『あなたの知らない「男性更年期の世界」――いつか来る更年期に備え「幸せ解決」を図るには』では、老化の意味とそれを乗り切る基本的な考え方を聞いた。後編『「男性更年期」「老化」を乗り切る食事・生活そして「セックス」』では、男性更年期を賢く乗り切る生活習慣術について語っていただいた。併せて参考にしてほしい。

聞き手・文/吉田直人

普及が緒についたばかりのメンズヘルス

泌尿器科医・堀江重郎氏

 メンズヘルスというと、多くの人にとって聞き慣れない言葉だろう。

 2000年代あたりからウイメンズヘルスというものがアメリカで発達してきた。それまでは男性が医療の標準と考えられていた中で、女性特有の疾患、あるいは女性特有の薬物の代謝などについて、ウイメンズヘルスとしてとらえる動きが非常に盛んになってきた。骨粗鬆症とか乳がんや子宮がん、女性の更年期の予防、診断、治療についての意識を高める上で大きな成果を上げ、進歩してきた。

 そうこうする内に男性の方が置いてきぼりになっているのではないかという反省から、メンズヘルスということが謳われ出してきた。日本メンズヘルス医学会は2011年で10年目となり、徐々にこのメンズヘルスというものが普及しつつあるところだ。

 今回は、メンズヘルスの中のテストステロン(代表的な男性ホルモン)という話題をまず紹介し、テストステロンが減ることによって生じるLOH(late-onset hypogonadism:加齢男性性腺機能低下)症候群、あるいはどうしたらテストステロンを減らさないようにするかといった話をしよう。

 男性ホルモンは思春期に男性らしさを形作る役割を担っている。このホルモンがないと、ひげが生えるとか、体ががっちりするといった第二次性徴が起きない。

 テストステロンは筋肉や骨をたくましくする以外にも、動脈硬化を防ぐとか、脂質を代謝する作用がある。また、心と体の健康や、長寿とも関わりがある。さらに、頭の認知機能にも関係するということが注目されている。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ログイン
  • マイフォローとは?
nikkei BPnet 会員サービス
トピックを選ぶ!フォローする 自分のメディアを組み立てる! マイフォロー

ランキング一覧を見る

おすすめ情報【PR】

締切間近のセミナー