- Q
- 遊びの気持ちが真剣になってしまった
僕の悩みを聞いてください。失恋の痛手から、女遊びが癖になってしまいました。満たされない心を、体の温もりで無理矢理埋めようとしたのです。そんなことを続けているうちに、遊び相手の一人に真剣な気持ちを抱くようになりました。とはいえ、元々は合意の上でベッドだけを共にしていた、あっさりとした関係です。普段はロクに連絡もとらない仲です。彼女に僕の真剣な気持ちをどうやって伝えたらいいか、分かりません。島地さん、遊びは遊びのまま終わらせるべきなのでしょうか? 僕は昼間の彼女にも会いたくなってしまいました。
(21歳・男性)
シマジ 幼さが伝わる相談だな。
ミツハシ 一読して不思議な文章だと感じましたね。簡潔なセンテンスを重ねた無駄のない文章は、頭の良さを感じさせますが、一方で、相談に乗ってほしいという切実さは伝わってきません。「満たされない心を、体の温もりで無理矢理埋め」なんていう表現は手あかにまみれたステレオタイプだし、なぜ、遊び相手の一人に真剣な気持ちを抱くようになったのかも書かれていない。最後の「僕は昼間の彼女にも会いたくなってしまいました」という文章も、読み手の想像を膨らませますが、相談文としては情報不足でしょう。照れなのか、思わせぶりなのか、幼いのか、よく分からない文章です。
正しく傷つけば、失恋というのは男を磨く荒砥になる
シマジ 幼いんだと思うね。何人もの女を引っ掛けているのだから、頭はいいし、イケメンでもあるのだろう。しかし、決定的に経験が不足している。要するにガキだ。
ミツハシ 失恋の痛手を、不特定多数の女性とのセックスで埋めるという辺りに、「女性への復讐」の匂いもしますね。
シマジ 本人は失恋によって傷ついたつもりなのだろうが、傷つき方が足りないんだと思うね。相談者はこれまで比較的モテてきたんじゃないかな。女から振られた経験が少なく、現実が受け止められないと、こういう方向に走ることがある。
正しく傷つけば、失恋というのは男を磨く荒砥になる。失恋の痛みは、春に花や実をたくさんつけるために冬の時期にまく寒肥のようなものだ。痛みを一人で受け止めて乗り越え、次の恋愛に全力を注ぎ、また失恋する。その経験をどれだけ持っているかが豊かで魅力的な男を作るんだ。
失恋の痛みをきちんと受け止める時間を持たず、まあまあかなと思うくらいの女に次々と粉をかけまくって、その結果が百発百中のような日々を送っていると、男は間違いなく馬鹿になる。なぜなら、そんな状態の男が簡単にやれるような女は大した女じゃないからだ。後腐れなく簡単にやれる女なら、気楽に別れられるし、プライドは傷つかない。だが、そんな別れはいくつ経験しても荒砥にも寒肥にもならない。





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