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ゆとり世代、業界の大先輩に教えを請うビジネス

『クラウド「超」仕事法』の野口悠紀雄さんに聞く(前編)、電話はもっとも邪悪な情報伝達手段。こちらの都合にまったく関わりなくかかってくる(1/10ページ)

2012.01.30

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(構成・文/加藤レイズナ 企画/アライユキコ

 第2シリーズ第10回の登場は経済学者の野口悠紀雄さん。ベストセラー『「超」整理法』『超「超」整理法』を経て『クラウド「超」仕事法』に至り、『超整理法』手帳のiPhoneアプリ版までつくった野口さんに、どうデジタルを利用するかをがっつりききました。キーワードはやはり「クラウド」です。

グーグルフォビアを克服

――とても早くからクラウドの便利さに気付いて使っていますよね。

野口 もともとクラウドフォビア(恐怖症)だったのですが、それをなんとか克服しました。

――それはどうやって?

野口 クラウドを使っても、相手が失うべきものを持っている場合には、悪用されることはないだろうと納得できたからです。Gメールを使うことによってグーグルが私の情報を持つことは事実だし、それを悪用することによってメリットを得る可能性はあるかもしれない。しかし、もし私の情報を悪用したことが明らかになると、グーグルは社会的な非難という損失を受ける。

――リスクを考えると、するわけがないと思いますよね。

野口悠紀雄(のぐち・ゆきお)
1940年12月20日。東京都出身。東京大学工学部卒、イェール大学Ph.D(経済学博士号)取得。大蔵省、一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授などを経て、現在早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授。一橋大学名誉教授。専門はファイナンス理論。近著に『クラウド「超」仕事法』(講談社)がある。代表作に『「超」整理法』「超」文章法』(中公新書)『超「超」整理法』(講談社)、『「超」勉強法』(講談社文庫)などがある。Android版の「『超』整理手帳」楽しみにしています!

野口 私の情報を使うことによって得られる利益はほんの微々たるものです。グーグルが合理的な企業だろうという信頼に基づいて、グーグルフォビアを克服したわけです。

――それはいつごろ?

野口 『超「超」整理法』を(2008年)書く少し前なので、07年の最後から08年の初めごろです。このころはクラウドという言葉はあまり一般化していなかったので、本のタイトルにクラウドは入れなかった。

――いまでも知らない人は多いですよね。身近にいる30、40代の出版関係の人たちを見ていても、会社がクラウドを使っていないし、導入していても使いこなせていない人が多い。

野口 特に出版社、情報関係の企業はクラウドフォビアを克服できていないですね。むしろGメールは使うなと言っているところが多い。クラウドに上げずに自分のところに置いておきたいと考えています。私が克服したのと同じ理由で、会社も克服するべきです。

――企業のグーグルフォビアですね。企業としても情報が漏れているんじゃないかというのが怖いんでしょうか。

野口 しかし、克服しない会社は未来に生き残れない。

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