「食べログ」やらせ事件で噴出した、ネット「他者不信」。 ――「高評価=やらせ」「低評価=ネガキャン」「流行の話題=ステマ」という息苦しさのウラ
2012年01月23日 RSS
「食べログ」やらせ事件の裏に潜む心理とは?
利用者による飲食店の人気ランキングサイト「食べログ」で、やらせ業者が順位操作を行っていたことが明らかになった。
これは「食べログ」がやらせをしたわけではなく、まったくの別業者(多数ある)が飲食店に対し「料金を支払えば、食べログに高評価を投稿しますよ」と営業を掛けたという次第。「食べログ」運営会社のカカクコムが昨2011年末に特定した段階では、やらせ業者は39業者にも及んでいる。
カカクコムでは、やらせ業者に法的措置も検討中。さらに「景品表示法」に抵触する可能性があるということで、消費者庁も調査に乗り出す事態になった。
いずれにしろネットでの反響を見る限り、「やっぱり」「やらせがないほうがおかしい」という意見を多く目にする。やらせがあったこと自体については、あまり驚いてないのがメジャーのようだ。
判明後、「この絶賛コメントもやらせだろ?」「このラーメン、10人が“日本でいちばんおいしい”と書いてあるけどウソっぽいよな」などと、ネットでは疑心暗鬼の嵐が吹き荒れている。
以前からネットの「口コミ情報」には、高評価にしてもこき下ろしにしても不自然なものが多いという印象を持つ人が多くいる。
ショッピングサイトでは、はっきり「購入後、感想を寄せてくださる方にはプレゼント進呈」と口コミを呼び掛けていたりもする。景品がもらえるとなると心理的にコメントは甘くなるだろう。これなどやらせとは違うが、甘いコメントが多いことを持って「圧倒的な高評価!」と宣伝で謳ってもいいのだろうか。疑問を感じる。
こういった話題を取り上げたテレビの情報番組では、司会者が「やっぱり情報に頼らず、自分で考えて判断していくしかありませんね」と言っていた。
まあおざなりで無難なまとめで、たしかにそうだ。だがひとつひとつ商品を手に取ったり飲食店に出かけて試食したりができないからこそ、ネットでほかの利用者の口コミに頼るシステムができあがったわけだ。
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