「これからの5年間はローソンにとって第2の成長期になる」
新春初のインタビューとなったローソン社長、新浪剛史氏は意気軒高だった。一般的には猫も杓子も少子高齢化で日本の国内消費減少、小売業に明るい未来など描けるものかと悲観するが、ローソンはこれから久方ぶりの成長期に突入する、と新浪氏は確信していた。
日本とアジアの両方で成長する
日本国内での成長を諦め、アジアの成長に期待するというわけではない。日本国内でも、アジアでもローソンは成長期を迎えているというのだ。たしかにローソンに限らずコンビニ業界の売り上げは好調だ。2011年度第3四半期、各社は軒並み売上高が史上最高を記録した。2010年10月にたばこ増税が実施された影響で、売上高の前年比伸び率が大きく出ていることを差し引いても、売上高の増加は顕著だという。その背景には、コンビニの姿そのものが大きく変化しているがある。
新浪氏は7年前の1月に、こんなことを言っていた。
「私が社長に就任した時はローソンの危機であった。しかし今はコンビニ産業の危機である」
三菱商事を辞め、ローソンの社長に就任して4年目だった。ローソンの経営がようやく軌道に乗り始めたと思っていたところに、中食や外食など異業種との競合が激しくなり、小さくなっている胃袋の取り合いが始まり、コンビニ産業全体が危機に直面するに至ったと新浪氏は認識していた。
その危機を打開するために、女性客を狙ったナチュラルローソンの拡大、生鮮品を扱う「ストア100」の展開など、将来を見据えた事業展開を思い切りよく実行に移していた。それは時期尚早だったのか、新事業を黒字化するにはそれ相応の時間が必要だったのか、新浪氏が描いたきれいな絵柄通りには進まなかった。
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