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猪瀬直樹の「眼からウロコ」


戦後社会が終わり、「災後社会」がやってきた

「想定外」とタテ割りで失われた国のガバナンスを取り戻せ

2012年01月04日  RSS 

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 謹んで年始のご挨拶を申し上げます。本年も「眼からウロコ」をご愛読くださいますようお願いします。年始にあたり、「戦後社会」の終わりと日本人がこれから生きる「災後社会」について考えてみました。

「想定外」が許された戦後社会は終わった

 昨年3月11日の東日本大震災は、日本人にとって大変な出来事だった。太平洋戦争では300万余人の日本国民が亡くなったが、東日本大震災でも死者行方不明者が約2万人という甚大な被害を受けた。

 「千年に一度」の未曾有の自然災害と言われるこの震災から得た教訓は、「戦後社会」から「災後社会」へと、歴史区分を明確にする時期が来たということだ。これからは「戦後何年」ではなく「災後何年」と意識的に言うべきである。そうすることでこの国は変わる。

 日本人が長らく過ごしてきた戦後社会とは、「想定外」が許された社会だった。アメリカに防衛を委ねることで、戦争を国家の想定外としてきたのだ。沖縄をはじめ全国に米軍基地を置き、東京の空域も米軍によって使用が制限されている。アメリカ任せの現実を多くの日本人が知りながら、そのことに知らんぷりをしてきた。

 戦争を想定外にした国は歴史上存在しない。古代から世界は弱肉強食であり、国家は武力闘争を前提としてきた。敵の侵入をいかに防ぐかが社会のテーマだったのである。

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