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小宮一慶の「スイスイわかる経済!“数字力”トレーニング」

欧州危機に振り回された2011年の世界経済、米中の回復に期待

 2011年最後となる今回は、今年の世界経済を振り返りたいと思います。2007年のサブプライム危機、2008年のリーマンショックに端を発した世界同時不況に対して、各国が巨額の景気刺激策を行ってきたことから、2011年は各政府の財政赤字問題がクローズアップされました。ギリシャやポルトガルなどに加え、イタリアなどでも国債金利が危険水域まで上昇し、ユーロ圏の金融危機は依然として厳しい状況が続いています。

 今回は、欧州、米国、アジアの2011年の数字を見ながら一年の動きを振り返り、回復の兆しが見える指標や今後を見極めるための指標などをチェックしていきたいと思います。

ドイツ、フランスまでもが景気停滞に入りつつある欧州経済

 今、世界の中でも最も注目されているのが欧州経済ですから、今回はそこから話をしていきましょう。

 欧州はGDPを見る限り、各国の景気の減速感が強まっていると言えます。

 2011年7-9月のGDPを見ますと、ユーロ圏全体ではプラス0.6%、ドイツはプラス2.0%、フランスはプラス1.6%、英国はプラス2.0%となっています。財政問題がクローズアップされているイタリアは、現時点(2011年12月18日現在)では公表されていません。

 今のところ、各国、かろうじてプラス成長を維持していますが、この先も緊縮財政を行わなければなりませんから、景気が減速する可能性は高いだろうと思われます。

 一時期はユーロ安による輸出増で、ドイツが特に大きく成長していましたが、イタリアやギリシャなどのドイツ製品の輸出先でもある南欧の国々の経済が減速した影響を受け、ドイツ経済も減速感が強まっています。この先しばらくはドイツの輸出拡大も期待しにくいでしょう。

ユーロ圏で上がる失業率

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