- Q
- 嫉妬と不安を消し去ることができません
私は現在、駆け出しの声優をしています。新人なのでオーディションに落ちるのは日常茶飯事。現場でもへこむことばかりの日々です。それでも、自分は大成するはずだと信じてがんばっているのですが、どうしても嫉妬や不安を消し去ることができません。本来的には楽観的な人間で、いまの生活は本当に幸せだと思っています。それなのに、同期や先輩、後輩には激しい嫉妬の感情を抱き、本当に大丈夫だろうかという漠然とした不安が常にわいてきます。お酒、音楽、おしゃべりなどで紛らわせてはいますが、根本的な治癒にはなりません。仕事柄仕方がないのかもしれませんが、もう少し気持ちを軽く、のびのびと表現できるようになりたいです。何か秘策はないでしょうか。
(25歳・女性)
ミツハシ 『知る悲しみ』(講談社)の発売おめでとうございます。
シマジ 早速、資生堂の福原(義春・資生堂名誉会長)さんから電話があって、「毎週、東京スポーツの連載(グラマラスおやじの人生智)を読んでいますが、こうして1冊になると、シマジさんの関心や興味の広さに驚きますね。改めて面白く読ませてもらいました」とおっしゃってくれた。
ミツハシ 伊集院静さんの推薦文もすごいですよね。「これから読者諸君は、この本を読まれるであろうが、まあまあの文章もあるが、六、七割はつまらぬものである」なんていう推薦文、見たことありませんよ。
シマジ 大人のレトリックを巧みに使った達意の文章だよな。あの名文に詰まった伊集院静の友情に熱い思いがこみ上げてきたよ。
「横尾さんの表紙装丁、それを冥土の土産にしたいのです」
ミツハシ 表紙は横尾忠則さんが描いた若き日のシマジさんの肖像画ですよね。
シマジ 横尾画伯が35年前に雑誌『話の特集』の表紙用に描いた絵だ。今度の本は表紙の装丁をどうしても横尾画伯にお願いしたくって、電話したんだよ。最初はマネージャーから「横尾はいま、ニューヨークでの展覧会のために沢山の絵を描いている最中なので、時間がありません」と断られた。もちろん、そんなことで引き下がる俺ではないから、「横尾さんにお伝えください。今度の本は横尾さんの表紙装丁でどうしてもやっていただきたいのです。それを冥土の土産にしたいのです」。数日したら、横尾さん本人から電話がかかってきて「担当者と一緒にうちに来てくれる?」というわけだ。それで35年前の真夏日を過ごしていた俺が右目から涙を流す絵にして送ってくれた。
ミツハシ 伊集院さんの推薦文といい、横尾さんの表紙といい、冥土の土産が2つもできて、さすがシマジさんは人たらしですね。
シマジ ミツハシ、この本が5万部売れたら、ブラックボウモアを買うぞ。






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