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環境

ナショナル ジオグラフィック日本版

70億人の地球――世界人口から考える日本の未来


第2回 「日本が乗り越えてきた4つの人口の波」 鬼頭宏(歴史人口学者)

2011年10月26日  RSS 

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 世界の流れと逆に、急激な人口減少期を迎えた日本の未来を考える本企画。第2回は日本の人口の変遷に詳しい上智大学教授の歴史人口学者、鬼頭宏氏に話を聞いた。日本人は過去の人口減少をどう克服して1億2800万人の現代日本を作り上げてきたのか。歴史をたどり、日本の人口の今と未来を探る(インタビュー、文=福光恵)

日本に最適の人口は何人?

 世界の人口膨張が止まらない。一方、日本の人口は、まもなく減少に転じようとしている。それも大変な勢いで――。

 たとえば国立社会保障・人口問題研究所が06年におこなった推計によれば、世界の人口が90億人を突破すると考えられている2050年頃、日本の人口は9000万人前後に。さらに2105年には4500万人ほどになるとも言われる。現在の日本の人口は1億2800万人。つまり今後100年で、約3分の2の日本人が消えるという計算だ。

鬼頭宏(きとう ひろし)
1947年生まれ。上智大学経済学部教授。専攻は日本経済史、歴史人口学。「宗門人別改帳」などの史料をもとに、縄文時代から江戸時代までの人口推移をあらためて明らかにした。著書に「人口から読む日本の歴史」「文明としての江戸システム」(ともに講談社学術文庫)、4月には「2100年、人口3分の1の日本」(メディアファクトリー)も刊行。

 もしこの推計通りに進めば、世界で誰も経験したことのない人口激減社会に突入する日本。いやすでに、日本の人口減少は「ジャパンシンドローム」とも呼ばれ、これから多くの先進国が直面するだろう人口減少を、いち早く経験するサンプルとして、世界中からその動向が注視されているという。

 とはいえ1万年におよぶ歴史を振り返ってみると、日本列島が人口減少に直面したことは、実はこれが初めてではない。なぜ人口減少が起き、日本人はそれをどう克服して1億2800万人の現代日本を作り上げてきたのか。今回は、その歴史をたどり、日本の人口の今と未来を探ってみたい。

 ナショナル ジオグラフィック本誌記事「シリーズ70億人の地球」に合わせ、各界の専門家とともに、世界、そして日本の人口を考える本シリーズ(特設ページはこちら)。第2回は、上智大学経済学部教授で歴史人口学者の鬼頭宏氏に聞いた。

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