(前編から続く)
ミツハシ シマジさんに喝を入れてもらう前に、喝を入れてもらいたがっていた40代男性の相談内容をもう一度紹介しておきます。
- Q
- 人生最後の恋が終わり、喪失感に苛まれています
私は既婚者なのですが、他人の奥様と数年間お付き合いをし、逢う度に若い恋人同士のような甘い一時を過ごしておりました。 ところが、彼女から「家族をごまかし続けることに疲れた」と別れを告げられました。予兆も何もない唐突な告白が信じられず、新しい彼氏ができたのかと悶々と過し、今でも彼女にメールをしてしまいます。家庭をもちながら、彼女に執着し悩む自分が、” 四十にして大いに惑う ” というよりまるで子供のようですっかり自信を喪失し、立ち直ろうと思ってみても何の糸口も見つからず迷っております。こんな私にシマジさんから喝をいれてもらえないでしょうか。
(44歳・男性)
魔法が解けたのだから、静かに退場することだけだね
シマジ 女性が別れを望むときは、きれいに別れてあげる。そのために最大限のやせ我慢をするというのは、男の恋愛のエチケットだ。特に既婚男性の場合は、その覚悟がないなら、恋愛なんかすべきではない。
「家族をごまかし続けることに疲れた」と彼女から言われたようだが、その言葉を発した彼女の心情をきちんと受け止めなければいけない。「もうごまかすのに疲れた」と言うのは、不倫の愛の魔法が解けてしまったということだよ。
相談者にしてみたら、自分のことが嫌いになって別れるならまだしも、「ごまかすことに疲れた」なんていう理由で去っていくのか、と納得できない思いなのだろう。うまく問題を解決する方法もあるはずだと考えているかもしれない。でも、そうではないんだ。彼女は、かつてほど相談者との恋愛に夢中になれなくなった。夢から覚めてしまったんだね。夢から覚めた人間に、もう一度夢の続きを見てくれと言っても、それは無理な相談だ。そういうときに男が取るべき行動は、相手の女性にこれまでのことを感謝し、彼女の幸福を祈って、静かに退場することだけだね。
ミツハシ 相談者は「予兆も何もない唐突な告白が信じられず、新しい彼氏ができたのかと悶々と過し」と書いています。
シマジ 予兆がなかったのは彼女の優しさだろう。あるいは「家族をごまかし続けること」に大きな負担を感じる出来事が最近起こったのかもしれない。もしかしたら、相談者が疑うように新しい彼氏ができたのかもしれない。だが、真相を知ったところで、魔法が解けてしまったという事実が変わるわけではない。そもそも人生の真相なんて、別れを切り出す本人にも分からないのかもしれないと思うね。





あなたのご意見をお聞かせください