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小宮一慶の「スイスイわかる経済!“数字力”トレーニング」

同時不況の世界経済、唯一の期待は米経済の自律反転

 ギリシャ発の欧州金融危機で世界経済が揺れています。新興国経済の変調も伝えられ、同時不況の様相を呈してきています。
 そうした中、割と注目されていないのが米国経済の現状です。米国経済は今、どのように動いているのか。今回は主な米国指標を振り返ってみたいと思います。

かすかな希望と不安材料が共存する米国経済

 まず、米国経済の主な指標から見ていきましょう。

 まず、「国内総生産」を見ますと、実質で2008年はマイナス0.3%、2009年はマイナス3.5%と世界同時不況の影響で大きく落ち込みました。2010年はプラス3.0%と少し戻しています。ただ、四半期の数字を見ると、2010年10-12月はプラス2.3%、2011年1-3月はプラス0.4%、同年4-6月はプラス1.3%と、成長が鈍化していることは間違いありません。

 一方、「個人消費」を見ていただくと、2011年7月の数字が前年比プラス5.1%と比較的強い数字が出ています。8月は前年比プラス4.7%と発表されましたが、季調済みの年率換算の数字は10兆7677億ドルで、前月比で0.2%の増加となりました。

 米国のGDPの約70%を支えているのが個人消費ですから、この数字がこのままの状況を維持するかどうかが一つの注目点となります。感覚的で申し訳ないのですが、私は、この個人消費が前年比でプラス5%を安定的に超える状態になると米国経済は比較的順調と考えています。微妙な状況にいるわけです。

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