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小宮一慶の「スイスイわかる経済!“数字力”トレーニング」

成長を続けるアジア、停滞を続ける日本

 9月9日から12日まで、マレーシアのクアラルンプールに行ってきました。訪問の主な目的は、マレーシアに進出している日本企業を見学することです。前半では、そこで見たこと、感じたことを中心にお話ししていこうと思います。マレーシアは、まさに急成長の最中にいます。閉塞感漂う日本に住んでいると、それが国の姿として当たり前になってしまいますが、マレーシアを訪れてこの国の躍動感を肌で感じ、大変刺激になりました。後半では日本経済の現状についてふれていきます。

躍動感溢れるクアラルンプール

 今回のマレーシア訪問を振り返ると、成長著しいその国からいい刺激をたくさん受けることができ、本当に行って良かったなと思いました。

 マレーシアの国土の広さは、日本の90%程度です。人口は2800万人。そのうち、首都クアラルンプール市の人口は160万人、近郊を入れると約600万人の都市です。

 クアラルンプールで感じたことは、まず「躍動感が日本と違う」ということでした。マレーシアの成長率を調べてみたところ、2010年の成長率はプラス7.2%。2009年はマイナス1.7%と落ち込みましたが、これは世界同時不況の影響です。

 一方、同時期の日本のGDPは、2010年度は2.3%のプラスになりましたが、傾向的にはマイナスが続いています。さらに、2010年度の名目GDPは20年前の数字とほぼ同水準であり、正に失われた20年となっているのです。

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