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ゆとり世代、業界の大先輩に教えを請うビジネス

厳しい就職最前線の裏側を児美川孝一郎さんに聞く(前編)「企業は採用実績の出身大学を公表してほしい」(3/10ページ)

2011.09.20

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――つらいですねえ。震災とかで気持ちが落ち込んでいる学生も多いと思うんですけど、企業側が状況を考慮してくれたりはしないんですか。

児美川 どうなんでしょう。そもそも、企業の採用予定数も怪しいんだよなあ。3、4年前は100人採用すると言ったら100人採ってくれた。でも、いまは50人採用すると公表していても30人で止めているんじゃないかと疑っているんです。ほんとうのことは分からないんですけど(笑)。

――あらら。企業は募集人数を多く報告したほうが良いんですか?

児美川 企業は株主の評価を気にするから。

――あ、そういうことか!

児美川 採用数が減っていると、「この会社は大丈夫か?」と思われてしまうので水増しする。一方、就活サイトに偽登録する人も山ほどいるんです。知っています?

――え、分からないです。

児美川 就活サイトは本人確認をする手段がないので、メールアドレスを変えるとかでいくつも登録できるんです。これがねえ、説明会にエントリーするとき、例えば法政大学と入力すると「満席」と出るのに、東京大学と入力すると「空席」。

――うわあ、露骨な選別だなあ。

児美川 日本社会の裏はこんなに汚い世界になっていたのかと……! ショックですよ。

――大学選びの時点ですでに運命が決まってしまう。なんとかならないんですかねえ。

児美川 日本にいくつ大学があるか知っていますか?

エントリーシートを書いたことすらない20代前半の男子と話すのはかなり珍しいんじゃないだろうか? 余計なことを考えながらのインタビュースタート。

――え、えーと。ぜんぜん分からないです。

児美川 短大を除いても780校くらいあります。大手の企業がターゲットにしている大学はせいぜい30から40校くらい。

――ということは、780分の40だから……20分の1くらい。

児美川 はい。だから最初から就活戦線に乗っていないのかもしれない大学の学生だって多数いるわけです。そのなかには、ほとんどフリーで入れるという揶揄からFランク、Fランと呼ばれる大学がかなりの数を占めています、イヤな言い方ですよね。

――じゃあ普通に就職活動ができているだけでも恵まれている?

児美川 そうですね。もしかすると、就職活動が大変なのは日本の大学全体の話ではなくて、ある部分だけの話かもしれない……。

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