先日「永遠の0(ゼロ)」(百田尚樹著)という小説を読みました。とてもよかったです。心打たれたというのが一つ。ロジカルシンカーのロールモデルを登場人物に見たというのがもう一つ。そして今考えるべき重要なイシューへのヒントがあるというのが三つ目です。
そこで今回はこの本について書きたいと思います。なお、戦時中を描いたものは時に読むのがつらく、本を閉じても気持ちが重たくなってしまうものもあります。この本もせつなく悲しい部分は多々あるのですが、気持ちを重たくしてしまうものではありませんでした。それは推理小説風のストーリー展開のうまさが一つ、そしてもう一つには、全体を通して人間への愛と希望を感じるからではないかと思います。
さて、ゼロは零戦のゼロ。ふとしたことから零戦乗りだった祖父について調べ始めた姉弟が当時を知る人たちを訪ねて、これまでほとんど知らなかった祖父の姿と、戦争の実態が見えてきます。
一番の謎は「臆病者」とレッテルを貼られてまで生きることに執着した彼が特攻で命を落としたこと。もうまもなく戦争は終わると予想していて、彼の意志の力と技術をもってすれば避けることも不可能ではなかっただろうに、なぜそうなったのか。それは世間で言われている特攻の定説とも、姉弟の当初の想像とも違いました。






あなたのご意見をお聞かせください