日本を危険な状態に陥れるものという意味で、最近「TKK」という略語が使われる。Tは東京電力、KKは経済産業省と日本経団連のことだ。つまり、政官財癒着の構造について言っているのであり、そのTKKによってつくり上げられたのが原発だということになる。

核兵器と原発を一緒に論じ「核との決別」を論じる新聞

 脱原発を主張するのは朝日新聞と毎日新聞である。8月6日付の朝日新聞は社説で「核との共存から決別へ」と題して次のように書いた。

 「世界各国に広がった原発も、同じ燃料と技術を使い、危険を内包する。(略)核被害の歴史と現在に向き合う日本が、核兵器廃絶を訴えるだけではなく、原発の安全性を徹底検証し、将来的にゼロにしていく道を模索する。それは(略)次の世代に対する私たちの責任である」

 朝日新聞が書いているのは、原発が核の平和利用であるというのは間違いであり、核兵器と同様に非常に危険なものだ、ということである。人類を危険の淵に陥れるものであるから、核兵器とも原発とも決別しよう、という内容である。

 一方の毎日新聞は8日付朝刊のコラムでこう書いた。「それにしても日立製作所会長の次の発言には恐れ入った。『首相が何を言おうと原子力の海外展開を進めたい』(日経新聞7月23日朝刊)」。7月に軽井沢で開かれた日本経団連の夏期フォーラムでの日立製作所会長の発言を日本経済新聞から引き、TKKの2番目のKについて批判したのである。

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