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‘Old Friends’ あの時代を駆け抜けたクルマたちライフ

【77】ポルシェ356BカレラGTS(1959年) ドイツの品質とイタリアの官能を注ぎ込んだ“夢の”合作モデル(1/3ページ)

2011.08.05

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当時はまれだったドイツとイタリアの合作

ポルシェ356B1600GSカレラGTLは「カレラ・アバルト」という通り名でクルマ好きに知られる。ポルシェのメカとイタリアのデザインが結びついた名車だ。
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 このクルマは正しくは表題の通りポルシェ356B1600GSカレラGTLというが、クルマ好きの間では「カレラ・アバルト」が通り名になっている。

 古き佳き時代のクルマは、お国柄などが顕著に現われていて、ドイツ車といえば、いかにもメカニズム重視、生産クオリティ重視の、モノとしてはいい出来だけれど、スタイリングをはじめ感性に訴え掛ける部分ではいまひとつ、というような印象がベーシックなところであった。その対極にあるのがイタリア車で、スタイリングや走らせたときの官能的とさえいえる魅力はあるものの、いざ所有したら維持していくのに苦労させられる。時に耐久性だとかメンテナンス性などまったく考えてはいないのではないか、と思わされるような事態に遭遇するのだ。ドイツのクオリティを持ってイタリアン・テイストのクルマがあれば最高!クルマ好きはそんな夢物語を語り合ったりしたものだ。そんな魅力的な独伊合作のスポーツカーが「カレラ・アバルト」なのである。

 いまでこそ、別の意味でアウディがランボルギーニを所有する、といった独伊の関係があるのだが、古き佳き時代にドイツとイタリアが合作するというのはまれであった。特別の人間関係があって、初めて生まれた特別な例、と言ってもいいかも知れない。

著者:いのうえ・こーいち

理工系大学院修了。日本写真家協会(JPS)、日本写真作家協会(JPA)会員。
主な連載誌は、小学館「ラピタ」、日本カメラ社「日本カメラ」、エイ出版「東京生活」、サドルシューズ「ミニフリーク」など。クルマをはじめとして、乗り物全般を愛好する。著書には「客車好き」(JTBパブリッシング)、「ぼくの好きな時代、ぼくの好きな車たち」(エイ出版)、「クルマ好きはやっぱりフェラーリが好き」(二玄社)、「アルファ156」(経林書房)、「世界の自動車100点」(講談社)、「世界の名車」30巻(保育社)、「男の鉄道ホビイ」(エイ出版社)などがある。
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