【14】65歳になったら自殺する、とダンナが言うんです。
“電車男”の調教に失敗した「太宰命」の33歳
<今週のロス女>
年齢:33歳
男性関係:既婚(29歳で結婚)
仕事:大企業正社員
年収(世帯年収):500万円(1000万円)
家族構成:夫、娘
学生時代の友人、寺山有里(仮名、33歳)の携帯に電話をしたら、幼い女の子が出て「パパァー。いまどこ〜!?」と聞いてきた。寺山と子作りをした覚えはない。寺山の娘が勘違いをしているのは明白だが、僕は少しだけ意地悪な気持ちになった。優しい声で、「うん。パパだよ。本当のパパ。今は遠くに住んでいるけれど、もうすぐ迎えに行くからね」とでも言ってやろうか。いや、さすがに悪質すぎるかな…。
3秒ほど逡巡していたら、寺山が電話に出てきた。夕方になると夫から電話がかかってきて帰宅時刻を知らせる、娘はそれを覚えていて勝手に電話に出てしまうのだと、夕食の支度で忙しそうな声で教えてくれた。ふーん、幸せそうな暮らしですね。でも、たまには息抜きに飲みにでも行こうよと誘うと、ある事件をきっかけに夫が嫉妬深くなったので、夜に男と二人で外出するなどはもってのほか、なのだという。いったい何があったのか。
平日の昼間、寺山が勤める会社近くにあるカフェで待ち合わせをして、ランチを食べながら話を聞くことにした。
私には「電車男」を変えることができなかった…
大宮(以下、O) 制限時間が昼休みの1時間なので単刀直入に聞くけど、結婚生活はどうなの?
寺山(以下、T) 好きじゃない人と一緒にいるわりにはうまくいっていると思うよ。
O な、何!?
T もちろん、嫌ではないよ。でも、好きなタイプじゃない。彼は自動車会社のエンジニアなんだけど、油まみれになって機械をいじっていれば幸せな人。会話がほとんどできないのよ。結婚前は、「流行りの『電車男』みたいに、私が彼をコミュニケーション能力のある男に変身させればいいんだ」とおこがましいことを考えていた。彼は2歳年下だからね。だけれど、無理だった。もうあきらめたよ。






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