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週刊「面白法人カヤック」

【91】経営者は独自の投資嗅覚を持っている

Associe

 2011年3月30日に、安田佳生さんが社長を務めるワイキューブが、民事再生法の適用を申請しました。安田さんについては連載にも何度か登場していますし、個人的には好きな方ですが、このような状況になるとは全く知りませんでした。

 なぜ、このような結果になったのか。その原因を安田さんご本人が日経ビジネス6月20日号の「敗軍の将、兵を語る」コーナーで語られていました。端的に言えば、優秀な人材をつなぎ留め、やる気を起こさせるために、売り上げと同額のお金を銀行から借りてそれを福利厚生に回した結果、資金繰りが苦しくなっていったということです。売り上げが20億円の時に、福利厚生に20億円も使っていたというのです。その後、売り上げが思うように伸びず、さらにリーマンショックなどの影響も受け、どうにもならなくなったそうです。

 この記事に対するネット上の意見を見ると、20億円の売り上げに対して20億円の福利厚生は使いすぎだという指摘が多い。確かに結果的にうまくいかなかったので、そういうことなのだと思います。会計的な観点からすると明らかにやりすぎだと指摘している方もいました。けれども、記事を読めば分かりますが、単に好きなことに使ったわけではありません。あくまで優秀な人材を集めるための“投資”だったわけです。

 企業の根本は人ですから、人に対して投資をすることは間違っていないはずです。適正な投資額に答えはありません。そもそも投資は、投資する人間にしか見えなかったりするものだと思います。将来的なリターンの予測が誰にでもつくようであれば、どんな人でも経営ができてしまうことになります。きっと経営者としての独自の投資法則を発見してこそ、企業は伸びるのではないかと思うのです。

成功した企業がうまくいかなくなる時

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