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ケータイが盗聴器?悪意があれば便利なツールに変貌(2/3ページ)

2007.02.09

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米FBIは、犯罪捜査にケータイ盗聴器を活用

 自動応答で盗聴中のケータイは連続的に電波を送信する。そのために、盗聴電波を発見する市販のグッズで比較的簡単に発見できる。しかし、発見したからといって悪意を立証するのは難しい。「たまたま置き忘れたので、どこに置いてきたのか見極めるために電話をかけてみた」と言われたら、それで終わりだ。

 盗聴目的らしきケータイを見つけた場合には、しばらく様子を見る必要がある。盗聴が複数回行われていることや、電池を交換して継続的に盗聴している事実を押さえれば訴えることができるだろう。

 アメリカでは犯罪捜査にケータイ盗聴器が使われている。FBI(連邦捜査局)が、マフィアの捜査にケータイ盗聴器を使用したことが明らかになった(関連記事)。従来からの捜査の方法では摘発できない犯罪集団には、携帯電話を利用した盗聴は合法という判断が下されたという。

 FBIの事例は、どのような方法で盗聴したかまでは明らかになっていない。気づかれることなく容疑者の携帯電話に特殊なソフトウエアを組み込んで、電源スイッチのオンオフにかかわらず音声を送信するようにした。あるいは、携帯電話の内部の隙間に盗聴器を組み込んだと推測されている。

視聴率調査やメディア接触率調査に使える

 暗い話が続いたが、前向きな用途もある。ケータイのマイクで拾った音を利用して、テレビの視聴率・ラジオの聴取率調査を行うという、米IMMI社の発表だ(関連記事)。

 調査参加者のケータイは、一定時間ごとに短時間の音を録音して、同社のサーバーに送信する。同社は、すべてのテレビやラジオの放送を受信して、音のデータベースを作成しておく。調査参加者から届いたデータをデータベースと突き合わせることで、調査参加者が聴いていた放送局を特定できるというものだ。

 同じようなアイデアは日本でも複数社が提唱している。音楽CDなどもデータベースに収録しておいて、ケータイの音楽再生機能で聴いている曲の聴取率まで調べる取り組みもある。

 データベースに収録するデータを増やせば、テレビ・ラジオに限らず、店内BGMなどでたまたま聴いた音楽の「接触率」を測ることもできるというのがミソだ。現在のメディア接触率調査は、調査参加者が手作業で記録することが多い。この精度が大幅に上がることになる。どの程度の精度で放送局や音楽を識別できるか、試作版を見てみたいものだ。

 なお、調査参加者がサーバーに送るのは、マイクが拾った音そのものではない。音の特徴を示す情報に加工したデータのみ送る。プライバシーの保護、著作権の問題を避けるためだ。さらに、ケータイのパケット代を節約することができるからである。

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