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香山リカ 「アフター311」――震災後の社会マインド――ビジネス

香山リカ:「原発事故報道を見たくない」人が激増! ――心の防衛機構「解離」が指導者層にまで浸透している現状は「きわめて危険」(1/5ページ)

2011.06.23

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「過覚醒」に続き、「解離」が社会に蔓延

 前回まで、東日本大震災発生時に日本社会全体に見られた異常心理のひとつ、「過覚醒状態」について書いてきた。

 今回は、大震災の影響で社会に蔓延している「もうひとつの心理」について、解説しよう。

 それは「解離」というものだ。

 たとえば震災以降、診察室にやって来る患者さんの中に、余震の不安や原発事故の恐怖について自ら語る人が少なくない。以下のような感じだ。

 「原発事故、本当に恐ろしいですね。ネットを見たり勉強会に参加したりして、自分なりに一生懸命、情報を集めて対処しています。政府の発表は信じられなくて……」

 こういう場合は「そうですよね、心配になりますよね」などと、まずは同意する。

 しかし彼らの話がこれで終わることはなく、おおむね続きがあることが普通だ。

 「それが……夫はまるで違うんです。最初の数日はいっしょに原発事故の報道も見てあれこれ語っていたはずなのに、あるときからまったく関心を示さなくなったんですよ。それどころか、私が“雨には放射性物質が含まれている危険性があるから、濡れないようにしてね”と朝、傘を渡そうとすると、“いらない!”と険しい顔で手を払いのけたんです」

 こうしてまだまだ続いていく。

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