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西出博子の「ビジネスマナーのなぜ」(1)

洋食のマナー(2)〜テーブルに着いてからオーダーまで〜

 今回は、前回の続きである洋食のマナーについてお話します。

座るときは椅子の左から出入り

 前回は、テーブルに来たところまでをご説明しました。男女の場合、テーブルに案内されたら、お店の人が最初に椅子をひいてくれた場所が最上位の席です。そこには必ず女性が先に着席します。お店の人が椅子をひいたとき、男性が先に着席をすることのないように注意をしましょう。次に、男性の椅子をひいてくれます。男女共に、椅子をひいてもらったら「ありがとうございます」と言ってお辞儀をします。お礼を伝えたら、椅子の左側に立ち、左から椅子の前に立ちます。

 また、お店の人が女性の椅子をひいてくれないときは、男性が女性の椅子をひいて差し上げても良いです。しかし、なんとなくそれはやり過ぎかな、と思う場合は、女性に対して「どうぞ」と言って、女性が座ったら男性も座るようにします。上司やお客様と同伴のときも同様です。

 椅子の前に立つと、椅子を後ろから押してくれるので、椅子が自分の膝裏についたら、ゆっくりと頭から背中はまっすぐにして、腰をおろします。座ったら振り返り、お店の方の目をみて「ありがとうございます」のひと言を忘れずに。テーブルとお腹は握りこぶし1個分くらいの間隔をあけて座ります。

 椅子に左から出入りする理由があります。日本における西洋料理のテーブルマナーは、明治時代に、日本の宮内庁のお役人が英国の王室に学びに行ったときの作法を日本に持ち帰りました。昔、西洋では、男女共に身を守るために剣を携帯していました。現在も王室の護衛隊などは剣を携帯しています。これらの剣は、左腰に差しているため、椅子に座るときは、その剣が邪魔にならないように、椅子の左に立ち、右足から椅子の前に立つことが習慣となっていました。その流れが今でも続いているためです。

 日本の刀も同じ差し方ですね。明治時代、刀を差した侍達も同様の座り方をしていたことでしょう。

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