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猪瀬直樹の「眼からウロコ」


切り札となるか、120万kWの揚水発電

電力を“貯金”して昼間のピーク時の需要をまかなう

2011年06月13日  RSS 

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 夏場の電力のピーク需要をまかなう切り札となるのが揚水発電だ。3月11日まで日陰の存在だった揚水発電に注目が集まっている。日本最大級の揚水発電「玉原(たんばら)発電所」を見に行ってきた。

500メートル以上の落差に水を落とし発電する

 現在、原発の3分の2が停止中である。夏のピーク時の供給力不足をどう乗り切るかが、最大の課題となっている。東京電力は6月9日、「原則不実施」としながら、夏の計画停電について発表した。ほんとうに計画停電を実施せずにこの夏を乗り切れるのか、東電の電力供給の見通しが小出しに増えていくから、国民は不安に思っている。

 9日、それを確かめるために揚水発電所を見に行った。群馬県・みなかみ町にある玉原発電所という揚水発電所で、利根川水系の発知(ほっち)川に位置する。

 玉原発電所は2つのダムから構成されている。1958年(昭和33年)に、まず藤原ダムができた。藤原ダム単体でも2万キロワットの発電能力があるが、1982年(昭和57年)に玉原ダムをつくることで最大出力約120万キロワット(kW)の揚水発電ができるようになった。

 具体的な構造としては、高低差のある2つのダムで発電所を挟み、上にある玉原ダム(総貯水量1480万立方メートル)から下にある藤原ダム(総貯水量5249万立方メートル)めがけて水を落として発電する。落差(有効落差)は518メートルもあり、世界最大級となっている。

拡大図はこちら 資料:東京電力のパンフレット「玉原発電所のごあんない」

Next:発電機がモーターとなり、水をくみ上げる

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