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香山リカ 「アフター311」――震災後の社会マインド――ビジネス

香山リカ:原発事故対応で官邸の無能がさらけ出されたのは、能力の問題だけではなく「過覚醒状態」に指導者が陥ったから(2/7ページ)

2011.06.09

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初期対応の誤りは、「過覚醒状態」の判断の影響か

 福島第一原発事故では、最大の問題は初期対応の誤りだったと考えられている。

 注水すべきは真水か、海水か。ベントのタイミングはあれでよかったのか。なぜ注水中断判断が下されたのか。米国の支援申し出を最初から受けるべきではなかったか。

 こうした重要な課題が矢継ぎ早に提示され、短時間での情報収集と分析、決断が求められた。しかし現実には東電と官邸、保安院で情報が錯綜し、意思の伝達も「言った言わない」レベルで齟齬を来した。

 その結果、後で振り返れば「明白に間違いだった」判断が積み重ねられ、深刻な事態を招いてしまった。

 もちろん、後から批判するのはたやすい。その場で各人が精一杯最善の方向を模索したことも間違いではない。しかし、そこに「過覚醒状態」に陥った官邸側の非論理的・脊髄反射的判断が反映されているのも明らかだ。

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