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職場を生き抜け!ビジネス

【第163回】私が勤めていたベンチャーは1年未満で辞める人が大半で…(1/5ページ)

~経営者の常識と社員の常識は違うもの?~

2011.06.01

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 今回は「【第160回】おかしいものを「おかしい」と言えないといけない!」に寄せられた、下記のコメントについて考えていきたいと思います。

◆読者のコメント
 私が以前勤めていた会社はITベンチャーで、平均年齢28歳、上司も1年単位に変わり、社員教育が行き届いてない様子。当時私は、管理職で採用されました。正直、自分が社会で培ってきた常識を上回っていました。在籍期間中、一緒に仕事をしていたメンバーは少し大人になれた模様。一番の原因は、離職率の高さ、1年未満で辞める人が多数。私が退職後、総入れ替えで社員が50名退職したとのこと。結局我慢を強いられた結果、退職の道へ。ITベンチャーの経営者は、布教活動が得意の印象でしたが、その後は皆、転職先で春を迎えたとのこと。一体会社の常識って何だったのでしょう。(2011年05月17日・色んな会社ありますよ。)

 今回は、私がこれまでの取材で得たことや、会社員の頃の経験を通して考えていきます。読者のコメントは生々しい内容であり、こういう情報がメディアで伝えられるべきと思います。ところが、ほとんどのメディアが「大企業=古い、封建的、ぬるま湯。ベンチャー=進歩的、活気がある、競争が浸透」ととらえ、報じています。私見ですが、これらの報道には事実関係に誤りが多く、歪んだ世論を作る一因と考えています。

 そこで今回は、ベンチャー企業の実態に私のアプローチで迫りたいと思います。まず、ベンチャー企業の定義ですが、創業15年以内で年間の売り上げが50億円以下の会社とします。実際はそのような定義はないのですが、私が感じ取っているラインがこのあたりです。これ以上の規模になると、「中堅企業」と表現した方がいいように思えます。
 
 ベンチャー企業を見極める大きなポイントが売り上げです。3億円、10億円、30億円、50億円で壁にぶつかるケースが多いのです。これらは組織の成長に、経営者を始めとした社員らの成長が追いつかないがゆえに起きる問題と言えます。

 まず、売り上げが3億円以下の会社。社員数で言えば10人以下の会社が多いでしょう。ここで考えるべきことは、いかに早く3億円の壁を超えるかです。3~4年以内にはクリアすべきでしょう。この壁の前に長くいると、資金はショートし、経営破たんする可能性が高くなります。そのためには、経営者がきちんとしたビジネスセンスと組織を作る力を兼ね備えているかどうかが問われます。

 私の観察では、売り上げが3億円以下の会社は、「ベンチャー」と勇ましいことを口にしながらも、力量はそこそこの経営者が少なくないと思います。そのような会社に在籍している人は、長くいない方がいいのではないでしょうか。売り上げが3億円以下では、「株式会社」として金融機関を始め世間から認知されにくく、優秀な人が入ってくる可能性も低い。取引先は小さな会社が多く、大きな額の取り引きも少ないでしょう。常に業績は不安定で経営状態も芳しくなかったりします。

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