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小宮一慶の「スイスイわかる経済!“数字力”トレーニング」ビジネス

小宮一慶:震災によって早まった日本の“未来”、ピンチをチャンスに変えるために(前編)(1/8ページ)

2011.05.06

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 3.11に起こった東日本大震災は、東北地方だけでなく、日本経済全体にも大きな影響を与えています。今回の震災は、被災地の範囲が広いために復興にも相当な時間と費用を要するでしょうし、原発問題もまだまだ収束しそうにありません。私は、この震災によって、来ると考えられていた日本の未来の姿が考えていたより早くやって来るのではないかと考えています。そして同時に、これが日本にとって大きなチャンスになり得るとも思うし、そうすることが犠牲になられた方たちへの最大の恩返しにもなると考えるのです。
 今回は、前編として、日本経済のこれから、つまり来るべき未来とは何か、についてお話しし、次回にこの震災を日本にとって大きなチャンスとするための方策についてお話ししたいと思います。

大震災によって加速する空洞化

 私は、今回の震災によって、日本の未来の姿が早くやって来るように思えるのです。それはどういうことか、3つのポイントにまとめてお話ししていこうと思います。

 一つ目は、「産業の空洞化」が早くやって来るということです。ご存じのように、今回の震災によって海外も含めてサプライチェーンが分断され、生産に大きな影響が出てしまいました。日経新聞などでも取り上げられていますが、それによって自動車部品や半導体などの電子部品の供給ができなくなってしまったのです。

 例えば、自動車で言いますと、トヨタやホンダ、日産自動車などの大手メーカーは海外にたくさんの部品や完成車を輸送・輸出していますから、海外でのオペレーションもできなくなっているのです。そしてトヨタは、6月上旬まではアメリカのオペレーションが半分以下と発表しました。ホンダも同様の状況です。

 そこで、震災によって空洞化がますます加速ことが考えられるのです。これには、二つの理由があります。

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