『言葉でたたかう技術』の著者、加藤恭子さんに聞く(後編) 「戦争中も少女たちで集まって、こっそり英語の勉強会を開いていました」
(取材・文=加藤 レイズナ:フリーライター)
ゆとり世代、1987生まれの駆け出しフリーライターが、業界の大先輩たちに教えを請うインタビューシリーズ。前回に引き続き、『言葉でたたかう技術』が話題の加藤恭子さんにお話を伺います。
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しっかりと通すべき
――ライターという仕事をしてきて、ずっと悩んでいることがあります。編集者から本意ではない直され方をしたとき、どのような対応をするのがいいのでしょうか? 要求通りに直して、後悔したこともありました。
加藤 客観的に見て、文章を変えたほうがうまくいくことは多いですよね。だけど、嫌なことばを入れられた場合には断ったほうがいいのよ。
――編集者が絶対だなと思ってしまうこともあって。
加藤 「絶対に従わないといけない」と思う必要はないんだから。あ、そうね。ちょっと書斎に行ってみない?
――え、書斎。加藤さんのですか?
加藤 そう。仕事場でもあるんだけど、いろいろ見せてあげます。
――あ、それはぜひお願いします(2階にある加藤さんの書斎へ)。
加藤 私、今までかなりの数の本を出していると思うんですけど、えーと。あそこの棚の上にある本を取ってもらっていい?
――あ、はい。これですか。
加藤 あら、すごい! 私いつも椅子に上って取るんだけれど、何も使わなくても取れるのねー。
――いやー、ははは。
加藤 それでね、私が一番最初のころに出したのが、この『愛する僚子へ』という本なの。アメリカで娘を出産したときのことをまとめて、本にしようと思ったのよ。原稿を送ったら、ある大手の出版社の方が気に入ってくれてね。すごい作家たちを育てた偉い編集者を私につけて、修行させたいと言われて、その人に弟子入りしたの。
――その人の元で勉強してこいと。
加藤 そうしたら、その編集者に、この原稿は明るいばかリで暗さがない、暗さがあってこそ、明るさが光るのだと言われたんです。





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