どんな病気
胃の粘膜に発生する悪性新生物です。男女比では2対1で男性に多く、発症しやすい年齢は40歳代から70歳代くらいです。中高年の男性が特に注意しなければならない病気です。
胃がんは、早期がんと進行がんに分けることができます。がんが粘膜や粘膜下層にとどまっている場合は、早期がんとされます。さらに深くまで進行して、筋層まで達してしまったものは進行がんです。進行がんは症状が進むにつれて筋層を貫き、さらに胃の壁を超えて他の臓器にも広がります。早期胃がんの5年生存率は93%もの高さですが、漿膜まで及ぶ進行がんでは47%に下がってしまいます。早期発見のため、定期検診を受けましょう。
症状
初期の胃がんには、特徴的な自覚症状がありません。代表的な症状はみぞおちの鈍痛です。その多くは食後間もなく起こります。次に多いのは胃の膨満感、何となく胃がいつも張っている感じ、胸焼け、げっぷ、食欲不振などです。いずれも胃がん特有の症状ではありません。また症状のまったくない人もいます。
がんが進んでくると、お腹が張って食べ物を嘔吐する、食欲不振、食べ物の好みが変わる、貧血、全身のけん怠感、体重の減少などがみられます。コールタールのような黒色便が出たり、おなかをさわると「しこり」に触れることもあります。
原因
胃がんのできる原因は、詳しくは分かっていません。塩分の取りすぎ、喫煙など、生活習慣との関係が指摘されています。またヘリコバクター・ピロリが関与しているとも言われています。それらの刺激で胃の細胞の遺伝子が傷つき、そのために胃がんが発生するのだと考えられています。
治療法
外科手術による胃の切除が基本です。胃を切除する範囲は、がんの部位や進行の程度を考慮して決定します。早期がんでリンパ節に広がっていなければ、内視鏡で観察しながら、ワイヤーやレーザー、電気メスで焼き切る手術も行なわれるようになってきました。外科や内視鏡治療以外にも、抗がん剤を中心にした化学療法や、体が持つ免疫の力を強める免疫療法などがあります。このように胃がんの治療法は発達し、早期発見も増えてきたため、死亡率は年々低下しています。
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