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医療

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「胃が痛い」ときの自己診断〜その痛み、放っておいても大丈夫か?


胃・十二指腸潰瘍〜空腹時に痛みを感じ、食事で痛みが治まる

2004年08月16日  RSS 

どんな病気

 潰瘍とは、胃や十二指腸の粘膜がただれ、内壁がえぐられる病気です。自分の胃が分泌する酸やペプシンによって胃壁を消化してしまうので、「消化性潰瘍」と呼びます。胃にできた潰瘍が「胃潰瘍」、十二指腸にできた潰瘍が「十二指腸潰瘍」です。胃や十二指腸は普通の状態であれば、酸やペプシンに消化されないように、粘液や粘膜によって防御されているのですが、何らかの原因でこの仕組みがうまく働かなくなったときに、潰瘍が発生します。潰瘍が小さくて浅い場合は自然に治ってしまうケースもあるのですが、胃に穴があくなど重症化する場合もあります。

症状

 最も一般的なのはみぞおちの痛みです。重苦しいような圧痛や焼けるような痛みを感じます。胸焼け、食欲不振、胃の不快感なども伴います。潰瘍が進むと出血(吐血、下血)することもあります。出血がひどいと顔面が蒼白になり、ショック状態になることもあります。胃潰瘍は食後に痛むケースが多くみられますが、十二指腸潰瘍では空腹時に痛みを感じ、食事をすると痛みが治まるケースが多くみられます。

原因

 胃底腺から分泌される塩酸やペプシンは強力なタンパク分解酵素で、食物を消化する大切な役割があるわけですが、一方で胃壁にとっては凶器にもなるのです。胃酸やペプシンを攻撃因子といい、粘液や粘膜など胃壁を守ろうとするバリアーを防御因子といいます。攻撃因子と防御因子のバランスが崩れたときに潰瘍が発生すると考えられています。過労、ストレス、飲酒、喫煙、刺激の強い食事などが影響します。またヘリコバクター・ピロリの関与が重視されています。

治療法

 薬物療法:主にH2ブロッカー、プロトンポンプ阻害薬といった胃酸の分泌を抑える薬(ファクトシート参照)が用いられます。そのほかに制酸薬、副交感神経遮断薬、粘膜保護薬なども用いられます。薬を飲み始めれば、比較的短い期間で症状は改善します。そのため勝手に薬をやめてしまう人もいますが、それでは完全に治らないままいつまでも病気を引きずることになりますので、指示通りに服用するようにしてください。

 また、検査でヘリコバクター・ピロリが見つかった人は、除菌治療を受けた方がよいでしょう(ファクトシート参照)。特に再発を繰り返す人は、除菌することが重要です。

 食事療法:痛みの激しい期間は、特に食事に注意する必要があります。軟らかめのかゆやパン、麺類などを主食とし、消化のよいおかずをとります。一度に食べる量を少なめにし、回数を多めにしましょう。香辛料、炭酸飲料、タバコ、アルコール、コーヒーなどは避けましょう。急性期以外は、食事の内容よりも、規則正しく食事をとることが、消化性潰瘍の治療に重要です。

注)初出は2004年8月16日です。記事の内容は、執筆時点の情報に基づいています

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