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林 志行の「現代リスクの基礎知識」ビジネス

林志行:エジプト革命に見るリスクマネジメントへの教訓(1/10ページ)

2011.02.15

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 エジプトのムバラク政権が2月11日、30年におよぶ統治に終止符を打った。1月25日に始まった市民らによる反政府デモは、3週間にわたり、タハリール(アラビア語で解放の意)広場を埋め尽くした。

 一連の動きは、チュニジアで23年間実権を握っていたベンアリ大統領が、退陣要求デモによって1月14日に国外脱出し、体制が崩壊したことに触発されたものである。チュニジアでできたことは、自らにもできると考えたエジプト市民らの奮起につながった。

 エジプトのデモ隊は、広場に多くの賛同者を集め、市民の不満を見える形で大統領に突き付けた。対する大統領も、市民の要望に応えるかのように、会見を行い、次の選挙への出馬断念、次男を含む与党執行部の辞任、副大統領への権限移譲など、譲歩する姿勢は見せた。しかし、これまでの国家への貢献を強調し、辞任を口にすることはなかった。

 首都カイロでの混乱により、経済が停滞し、生活必需品が欠乏。徐々に価格も高騰していた。市民生活にも影響が出ている中での、我慢比べである。連日のデモに疲れも見え始め、いったんは収まるかに見えた。

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