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あなたの五感に訴える、「香りビジネス」最新事情ビジネス

第5回 いよいよ走り出した「香り」の可能性 ~禁煙補助、認知症ケア、学習補助…(4/5ページ)

2011.02.16

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学習効果、禁煙補助、睡眠導入…広がる機能性アロマの可能性

 情報伝達を円滑にするアセチルコリンエステラーゼ阻害剤を配合した機能性アロマは、集中力や記憶力の向上効果も期待できる。ということは、勉強中にアロマを噴霧することで学習効率をアップさせる、という使い方も考えられるわけだ。

 ほかにも、タバコに含まれるニコチンの代謝を阻害する効果を持つ香り物質を解明し、禁煙補助に役立てようとする試みや、睡眠導入効果の解明も徐々に進んでいる。一般に知られていた「寝付きを良くし、質の良い睡眠へつなげる」という香りの働きに、科学的な裏付けがともなう日は近いかもしれない(写真4)。

写真4 アットアロマが展開している機能性アロマシリーズ7種(カッコ内は期待される効果)。左から「ストレスマイナス」(メンタルヘルス)、「スモークマイナス」(禁煙補助)、「クリーンエアー」(抗ウィルス)、「キオクプラス」(集中力向上)、「スリーププラス」(快眠)、「エコエアー <マイナス2℃> <プラス2℃>」(体感温度調整)、「ニンチプラス <ナイト> <デイ>」(生活リズム改善)
写真5 「機能性をうたう香り商品は、エビデンスに基づいた商品開発が不可欠」と語るアットアロマ株式会社代表取締役社長の片岡郷氏

 アットアロマの代表取締役・片岡郷氏は言う。

「なぜ香りでリラックスできるのか、エビデンスを求められることが非常に増えてきました。香りは薬ではありませんが、薬と同じような考え方で受け止める傾向が強くなってきましたね。例えば、香りには抗菌効果があり、風邪の罹患率を下げると言われていますが、これについても抗菌のメカニズムや臨床での効果の科学的な測定が必要になってくるでしょう。ただ感覚的に気持ちよいということではなく、エビデンスを踏まえた商品化が不可欠になってくるはず。私たちも、濃度や噴霧形態など多方面から機能性アロマのエビデンスを固めていく方針です」

 商業施設や店舗への香りの導入はここ数年で急速に広がっている。アットアロマが手掛けるアロマ空間デザインの導入件数は、2011年2月時点で660カ所。前年同時期と比較するとおよそ120%の伸び率だ。企業からの問い合わせも年々増えており、マーケットの成長とともに、香り空間への関心の高さを感じているという。

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