花粉症にかかっている人は推定で約16%――。今や日本人の6人に1人が、「花粉症」といわれています。特に花粉症の有病率は、30〜40代の働き盛りの人で高いのが注目されます(参考記事:働き盛りの4人に1人が花粉症)。
「自分はこれまで花粉症ではなかったし、今年は飛散量も少ないというから大丈夫」と考えている人もいるかも知れませんが、安心はできません。というのも、スギ花粉が大量に飛散した翌年は、飛散量が少なくても、新たに花粉症を発症する人が増えるとの予測もあるからです。
特に今年は、昨シーズンの大量飛散により感作され、花粉に対する抗体(スギ花粉特異的IgE抗体)が体内に蓄積している人が多いと考えられています。その状態で今シーズン、花粉にさらされると、少量の花粉でも、鼻水や鼻づまりなどの症状が引き起こされてしまう可能性があるというわけです。
まず、下の表に挙げた症状の中に思い当たるものがあるかどうか、チェックしてみましょう。
表に挙げた症状のうち、「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」「目のかゆみ」が花粉症の4大症状とされています。もっとも花粉症といえば、鼻や目の症状だけと思いがちですが、皮膚に花粉が付着するとアレルギー性の皮膚炎を起こしたりします。このため、肌がかゆくなったり、まぶたが腫れぼったくなるなど、ほかにも全身に症状が出る人もいます。
花粉症は、風邪と症状が似ているのも問題です。のどが痛くなったりイガイガする、せきが出る、熱っぽい――など、くしゃみや鼻水以外にも、風邪と同じような症状が見られることもあります。
もともと花粉が飛び始める2月頃はまだ寒く、風邪にかかる人が多い季節です。今年初めて花粉症にかかった人には、花粉症なのか、風邪なのか、区別がつきにくいかも知れません。思い当たる症状が複数ある人は、一度専門医を受診してみたらいかがでしょうか。
(瀬川 博子=健康サイト編集)
〔参考文献〕
日経ベンチャー 2006;258:110-111.
日経ヘルス 2006;95:88-92.






