今回は、この1年間の指針になり得る記事を紹介します。昨年の暮れに新聞のスクラップをしていたところ、朝日新聞の記事(2010年3月21日と翌週の28日)を見つけました。映画監督の押井守さんが「仕事力」というテーマでインタビューに答えているものです。30歳の頃、仕事が思い描いたようにいかずに悩んでいた心境を振り返っていました。
押井さんは、1983年に劇場映画『うる星やつら オンリー・ユー』で初監督。それ以降、『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』『機動警察パトレイバー the Movie』『イノセンス』など次々と話題作を手がけています。
そんな押井さんは、デビューして間がない時に作った『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』で高い評価を受けました。その時のことを以下のように振り返っています。
『僕はこの状況でイケイケになってしまうんです(笑)。「なんだ、自分が好きなように作っても大丈夫じゃないか」と。(中略)この時に何もかもから自由になって映画作りをしているんだと有頂天になり、その結果、お客さんの顔さえ忘れてしまっていたのだと思います』
その後、壁にぶつかります。
『人を呼べない映画を作り、自分のやりたいことばかりを主張する僕からは映画関係者もみんな離れていき、とうとう電話がチリンとも鳴らなくなりました。(中略)たまに企画会議に呼ばれても、僕は自分の企画がいかに素晴らしいかわめき散らす。どこに行っても、「素晴らしいのはよく分かったが、よそでやってくれ」と言われ、それが3年間も続きました』
押井さんは仕事がないために収入が途絶え、来月の家賃を払うこともできない状況になっていきます。そこで気がついたと言います。






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