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【50】離婚をしても、前妻は僕の家族です(1/7ページ)

「女友達のほうが圧倒的に多い」平野英治の場合

2010.12.24

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<今週のロスジェネ離婚男>
年齢:37歳
離婚年齢:35歳
仕事:ファッション誌編集者
世帯年収:900万円
家族構成:同居人(彼女)

 結婚適齢期を迎えたロストジェネレーション(1972年~82年生まれ)男性たちの結婚観と実態をサシ飲みによって聞き出すというこの企画。今回で100人目を迎える。ほぼ全員が僕の友人および親しい仕事仲間なので、遊び感覚で取材・執筆をできた。楽しかったなあ。そんな「遊び」につき合ってくれた物好きな読者のみなさんに感謝したい。しかし、僕の交友関係も尽きた。そろそろ終わりにしたいと思う。

 100人の取材先を俯瞰して分析などはしていないが、全体として女性に対する視線がシビアだなという印象が残った。バブル世代男性のような「女は見た目よければすべてよし」な意見はほとんど聞かれなかった。もちろん、外見の好みはある。それに加えて、賢さや慎ましさや経済力を女性に求めるのだ。贅沢になったというよりも、厳しい経済情勢の中で自信を失って現実的になったと言うべきだろう。

 一方で70年代、80年代の安定成長期の家庭で生まれ育って身についた「お父さんは仕事。お母さんは家事」的な生活観が抜け切らない。より若い世代のようには対等な男女関係を築けないのだ。その結果、家族を養うほどの甲斐性はないのに男として威張りたい、という矛盾に引き裂かれる。勝手に辛いのよ、僕たちは!

 取材した中には「妻には金の苦労はさせない」と言い切る昭和気質な既婚男たちも少数いた。だが、彼らが今後も安定的に高収入を得られる保証はどこにもない。親世代の熟年離婚のように、金の切れ目が縁の切れ目になる可能性もある。僕たちは結婚との相性が悪い世代なのかもしれない。

そして、僕自身は別居することに

 僕自身を振り返ってみると、2年半前に『ロスジェネ世代の叫び!ボク様未婚男のリアル』を始めた頃は、結婚を全然考えられなかった。同世代の未婚男たちと毎週会って「オレたち結婚はまだ早いよね」などと慰め合っていたら、1年ほどつき合っていた彼女と別れることになった。反省を兼ねて、去年の夏からは本連載『ボク様卒業への道ロスジェネ既婚男のつぶやき』を開始した。先人に学ぼうという謙虚な姿勢である。で、半年後に結婚をした。しかし、既婚男に飽きて離婚男の取材を始めた矢先に、妻と別居することになってしまった。まったく笑えない。

 結婚とは、男女関係でもあり親子関係でもあり社会関係でもある。結婚とどう向き合うかで、女性だけでなく社会や親兄弟との関係性も決まっていく面があると思う。友人関係ですら、既婚か未婚かで扱われ方が微妙に変わってくるのが日本社会だ。結婚は社会人としての人間関係全般に影響を及ぼす要素なのである。常識ですか?

 では、どうすれば「幸せな人間関係」を築けるのだろうか。結婚が当たり前ではなくなりつつある現在、自分で選び取らなくてはならない。面倒くさいし、不安だ。大学受験時代のように「幸せ偏差値」みたいなものがあれば、むしろ楽なのに…。

 一人でモヤモヤしていても仕方ないので、いつものように同世代と語り合うことにしよう。最終回に登場してくれるのは、ファッション誌編集者の平野英治(仮名、37歳)だ。「男友達より女友達のほうが圧倒的に多い」と語る平野とは、なんとなくアルコール抜きで意見交換をしたくなった。渋谷マークシティ内のホテルにある「エスタシオンカフェ」でランチのビーフカレーを食べながら、平野の結婚・離婚経験と現在を聞くことにした。

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