トップ > 乗り移り人生相談 > 【78】『ロンドン』と『水源』を読めば、顔つきまで変わる

乗り移り人生相談ライフ

【78】『ロンドン』と『水源』を読めば、顔つきまで変わる(1/5ページ)

2010.12.23

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Q
マンガばかり読んでいる私でも愉しめる小説は?

 いつも愉しみにしております。シマジ先生はもちろん、コメントを拝読する限り読者の方々も、よく本を読んでいらっしゃるんだなあと感心しております。かく言う私は小説よりもマンガが好きで、20代半ばになってもいまだに、中学生・高校生が読むようなマンガ雑誌を買っています。ただし、小説にまるで興味がないわけではなく、隆慶一郎氏の時代小説や山田風太郎の忍法帖シリーズだけは大好きでよく読んでいます。何年か前に、両氏の小説が原作になっているマンガを読み、登場人物のキャラクターやその世界観にすっかりハマってしまい、両氏の作品だけは飽かずに読み返しております。そんな私ですが、シマジさんのお薦めの小説で、「これならお前でも愉しめる」というものがあれば、ぜひお教えください。

(24歳・男性)

ミツハシ いよいよ年も押し詰まりました。「乗り移り」も今年はこれが最終回になります。

シマジ  もうそんな時期か。本当に1年はあっと言う間だね。

ミツハシ 特に今年はいろいろありましたからね。シマジさんは、いつの間にか連載を7本抱える人気作家として忙しい毎日だし、私は「日経レストラン」の編集長になり、仕事の中身が大きく変わりました。乗り移り相談者の中にも、愛澄玲花さんのように、主婦兼ファンションモデルからAV女優に大変身した人もいますしね。

シマジ  「乗り移り」の相談者と言えば、先日、新宿を歩いていたら「シマジ先生」と声をかけてきた若者がいたんだ。新宿なんて最近は滅多に足を運ばないのだが、紀伊國屋書店の本店を訪れ、その後、高島屋の中の紀伊國屋に向かう途中で声をかけられたんだが誰だと思う?

ミツハシ 「乗り移り」の相談者ですよね。若い人だとすると第72回の、ソープで童貞を捨てた26歳の男性でしょうか。

シマジ 惜しい。その次の回(第73回)の大失恋学生だよ。

ミツハシ ああ、あの2週間寝込んだ彼ですね。それは奇遇ですね。

シマジ  ああ、この広い東京の空の下でばったり出会うのだから奇遇としか言いようがない。これぞ「盲亀(もうき)の浮木(ふぼく)」だよ。ミツハシ、盲亀の浮木という言葉を知っているか?

ミツハシ シマジのご隠居、見くびっちゃあ困るねぇ。こちとら30年来の落語ファンだ。「ここで会うたが盲亀の浮木、優曇華(うどんげ)の花待ち得たる今日ただいま、いざ尋常に勝負、勝負」。「花見の仇討」の決まり文句でさぁ。

シマジ  ミツハシ、普通にしゃべりなさい。それに俺は隠居ではない! 盲亀の浮木や優曇華の花が何のことか分からない読者は国語辞典でもインターネットでも、調べればすぐに分かる。そうして語彙を増やしていくことも人生を豊かにすることにつながるからね。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 会員登録 ログイン
  • マイフォローとは?
nikkei BPnet 会員サービス
トピックを選ぶ!フォローする 自分のメディアを組み立てる! マイフォロー

ランキング一覧を見る

おすすめ情報【PR】

締切間近のセミナー