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週刊「面白法人カヤック」ビジネス

【61】ビジョン経営をしている企業の条件(3/3ページ)

2010.11.08

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 例えば、星野リゾートの理念は「リゾート運営の達人になる」です。リゾートに興味がなければ何も響きません。面白法人カヤックの理念は「つくる人を増やす。」です。これも何のこっちゃという感じです(サイトに解説がありますが)。でも、響く人には響く。ですから自分に合う会社を見極める際に、まず直観でそういった判断をしてもよいでしょう。

 あるいは、理念にその会社の方針が含まれていることもあります。例えば、ワタミの理念は、「地球上で一番たくさんのありがとうを集めるグループを目指す」です。資本主義市場では、どの企業も拡大成長を目指しがちですが、もしかしたら今後は、規模の拡大を追わない企業が増えてくるかもしれません。
 とはいえ、理念に「一番たくさん」と入れたら、そりゃ拡大を目指します。カヤックも「つくる人を増やす。」と「増やす」という言葉を入れている以上は、拡大路線が決定づけられています。これが「つくる人を大切にする」とか「つくる人を支援する」といった言葉にしていたら、また方向性は違っていたかもしれません。

 このようにして理念について考えることは、企業側においても重要ですし、就職する側においてもその企業をよく知るヒントになります。

 と、ここまで、理念、理念としつこく書いてきましたが、一方で、直観的にその企業を知るうえで、その企業のサービスやその企業の商品を見て、単純に興味があるか、共感できるか、というのも判断材料になることは言うまでもありません。

 面白法人カヤックから、まさにカヤックという会社を体現しているサービスがまもなく出ます。その名も「うんこ演算」というiPadアプリです。

 子供が大好きな「うんこ」を使って、算数を勉強することができるアプリです。これなら、算数嫌いの子供も楽しく勉強できます。つるかめ算のようにうんこ算ってのはできないかな、という誰かの素朴な疑問から誕生しました。文中の表現を「うんこ」に変えただけで、なぜこんなにも面白いのでしょうか(近日公開予定。公開しましたらBMkidsのサイトにて告知いたします)。

 この企画書が最初に出てきた時に、問題を読んでて吹き出しました。こんなに面白いものは、何としても作って世の中に出さないと…。そう思ってしまう人の集団がカヤックです。

 いや。言いすぎました。ごめんなさい。さすがに全員がそれじゃぁあれなので、恐らく社員の3~4割ぐらいが共感しているのがカヤックです。

 つまり、うんこ演算のように、その会社の生み出しているものを通して、直観的に共感できれば、理念など関係ないという世界も一方であるのだということを蛇足ながら付け加えさせていただきます。

柳澤 大輔(やなさわ・だいすけ)
柳澤 大輔(やなさわ・だいすけ)

 面白法人カヤック代表取締役。1998年、学生時代の友人と共に面白法人カヤックを設立。「ART-Meter」「HOUSECO」「こえ部」など、ユーザー数千〜数万人規模のインターネットサービスを幅広く展開する。ユニークな人事制度(サイコロ給、スマイル給)や、ワークスタイル(旅する支社)など、制度面も現在実験中。近年では、ギャラリー「ART-Meter」、カフェ「DONBURI CAFE DINING bowls」などリアルショップを運営。2009年、ビンボーゆすりを科学したプロダクト「YUREX」を開発。

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