日本マクドナルドホールディングスの快進撃が続いている。
2010年上期(1〜6月)の売上げも過去最高となったが、猛暑の続いたこの8月も月間売上高が513億円9200万円と史上最高を記録した。デフレ時代に、店舗数を減らしながらの売り上げ拡大は圧巻といわざるをえない。
ディスカウントで7年連続で減収に陥った過去
その牽引力のひとつとして話題になったのは「200円ビッグマック」だ。通常は290円から320円ほど販売しているビッグマックを、8月17日から26日までの10日間、全国一律で200円にした。一見すると、ついにマクドナルドも価格競争の波に飲み込まれたかのような印象を与えがちだが、それは違う。
単純なディスカウント戦略は一切やらない。
快進撃の立役者である原田泳幸社長の徹底した経営思想だ。この背景には、ディスカウントの短絡的な繰り返しがいかに惨めなものであるかを、多くの社員たちは身体で覚えていることにある。
原田が社長に就任した04年以前の7年間、日本マクドナルドは減収減益だったという。何度となく安売り攻勢で業績回復を狙ったが、それは客単価を下げるばかりで、売上アップにはなんの効果も発揮しなかったばかりか、社内全体のモラールダウン、接客レベルの低下へとつながり、客足は遠のくばかりであった。
だがこの8月、同社が月間史上最高売上を達成したきっかけのひとつが「200円マック」というディスカウントであったことは間違いない。7年連続減収に陥った04年までのディスカウントと、原田マクドナルドとして7年連続増収に向かっている現在のディスカウント、いったいどこに違いがあるのか。
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