「分ける」とは
前回、分析の3要素のうち「変化をみる」「比べる」について考えました。今回は「分ける」についてです。
「分ける」とは、データを全体(調査対象となったすべての対象者)でみるだけでなく、さまざまな視点で分解してみることです。元々、分析の意味は「ある事柄の内容・性質などを明らかにするため、細かな要素に分けていくこと」(大辞林)ですので、分析の中心は「分ける」ことにあるともいえます。
しかし、普段メディアを通じて目にするデータの多くは、この「分ける」という視点を使わず、調査対象となったすべての対象者数をベースとした集計結果(専門用語ではGT=Grand Total集計といいます)を取り上げていることが多いようです。
なぜ全体の数値だけを示すことが多いのか? おそらく、データを「分ける」ことにより、伝えるべき情報量が多くなるからでしょう。情報量が多くなると情報の厚みが増す一方で、全体像を把握するのが難しくなります。メディアの記事や、企業のニュースリリースは、わかりやすく伝えることに重きを置かれることが多いので、あまり分析=分けることをせずに、調査結果を伝えるのも仕方ありません。
しかし、わたしたちがデータを読む目的は、全体像を把握するためであるのはもちろんですが、さらに仕事に役立つ情報を抽出するためでもあるでしょう。全体像がわかっても、その先に、どのような手を打つべきかがわからなければ、データを読む意味はあまりないでしょう。
データを「分ける」視点は?
では、データを分ける視点には、どのようなものがあるのでしょうか?
実は、「これ」といった決まりはありません。データからどのような情報を抽出したいかによって、さまざまな視点が考えられるからです。
たとえば、政党支持率について考えてみましょう。メディアで報じられる政党支持率は「民主党支持率○%、自民党支持率×%」というものだけですが、政党が主体となって行う政党支持率調査は、その目的によってさまざまな視点で分析を行っていると思います。(表に出てくることはありませんが、いまでは政党が主体となって支持率を調べるのは当たり前になっているようです)





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