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- GAPとユニクロだけの彼をオシャレにしたい
私がおつき合いしている彼は勤勉で実直、思いやりもある素敵な男性なのですが、いかんせんオシャレに興味がなく、休日はいつもGAPやユニクロのポロシャツばかり着ています(着ていて楽で、一応襟もついているという理由からだそうです)。家にいるときはそれでも構わないのですが、どこかに出かける際にはもう少し服装に気を遣ってほしいなと思ってしまいます。彼は背も高く、もう少しオシャレをしたらもっとカッコよくなると思うのです。私が一緒に買い物に行っても、どうも男性の洋服の選び方がわからなく、またせっかく選んでもなかなか着てくれません。そこで質問ですが、彼にオシャレに関心を持ってもらうにはどうしたら良いのでしょうか? それとも、オシャレにうつつを抜かす必要がないのであれば、今のままで良いでしょうか? オシャレなシマジさん、ぜひアドバイスをお願いします。
(28歳・女性)
ミツハシ シマジさん、お帰りなさいませ。ずいぶんと日に焼けてお元気そうですね。あこがれのマルタ島はいかがでしたか。
シマジ 想像していた以上に素晴らしいところだったね。しかも、旅の同行者が良かった。オペラ学の大家、永竹由幸教授だ。その土地の言葉を自由に操り、歴史と文化に精通していて、現地に広い人脈を持つ人と一緒の旅というのは、普通に旅行するのとは比べ物にならない豊かで贅沢な経験ができるね。これまでにいろんな土地を旅行したが、生涯最高の国だった。出発前にヒーヒー言いながら連載原稿を書きだめした甲斐があったよ。
ミツハシの出張はどうだった。上海に行ってきたんだよな。
ミツハシ 香港にも立ち寄りました。上海は何と言うか、エネルギーに満ち溢れていましたね。上海に進出した日本の飲食店を主に取材してきたんですが、巨大市場に挑む飲食店経営者たちも、近頃の日本では珍しいベンチャー精神旺盛な肉食型で、いい顔をしていました。それにしても、上海は暑かったです。連日40度近くまで気温が上がり、息苦しいほどの熱気でした。
シマジ それは御苦労だったね。ミツハシがアジアモンスーンの灼熱の煉獄に焼かれているときに、俺は地中海の黄金の風を浴びていたわけだな。ああ、今すぐにでも再びマルタに行きたいね。
ミツハシ 本当に素敵な旅行だったようですね。相談に答える前に、シマジさんのマルタ旅行がどんなだったか土産話を聞きたいなあ。マルタにはローマから行ったんですか。
シマジ いや、まずはミラノに入った。昼ごろにミラノに到着して、ワインとともに昼食を取り、そして夕方までぐっすり昼寝をした。
ミツハシ 到着してすぐに昼寝ですか。
シマジ その次の日の夜に、ヴェローナでオペラを見ることになっていたんだ。しかも、席は各国要人が座るVIP席。そんなところで、コックリと船を漕ぐようだと日本の恥だからね。
バブルの時代には、ヴェローナのアレーナ(円形競技場)で催される屋外オペラに団体でやってきて、団体で眠りこける日本人観光客が多かったそうだ。永竹教授から「時差ぼけで眠くなるから、仮眠を取った方がいいですよ」と言われたから、アドバイスに従って、十分に睡眠を取ったわけだ。おかげで最高の「アイーダ」を愉しんだ。古代ローマ時代のアレーナで観るアイーダは、まるで本当にエチオピアやエジプトの世界に彷徨いこんだような気持ちにさせられたね。
その後、ムッソリーニが銃殺された場所としても知られる避暑地のコモ湖にも立ち寄った。そしていよいよあこがれのマルタに向かった。マルタで何より愉しみにしていたのが天才画家カラヴァッジオの「聖ヨハネの斬首」と対面することだったんだ。






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