保険の営業と聞くと、どうしても「しつこそう」「売りつけられそう」といったマイナスイメージが先行しがちなのは、この業界に長い私にとって、とても残念なことです。様々なセールスがある中で、とりわけ保険がそう思われてしまうのは一体なぜなのでしょう。
かつての営業は「義理」「人情」「プレゼント」
保険のセールスは長らく“GNP営業”と揶揄(やゆ)されてきました。GNPとはもちろん国民総生産のことではなく、「義理(G)」「人情(N)」「プレゼント(P)」の三要素を指し、商品性よりも、いわゆる“お付き合い”で攻める営業手法をいいます。
従来、生命保険の草刈り場といえば「職場」でした。
オフィスや社員食堂に女性営業職員が毎日足繁く通い詰め、ノベルティを配りつつ占いと称して氏名と生年月日を聞き出し、後日占いと一緒に保険設計書を渡してからは、ネクタイやハンカチのプレゼント攻めを夜討ち朝駆けで繰り返す…というのが常とう手段。
中には今でいう合コンやお見合いの世話まで焼く猛者までいたという時代、GNPを総動員した営業が繰り返し行われてきたわけです。保険加入はしたとしても、そのセールス自体には、どこか苦々しい思いをしていた人は決して少なくなかったのです。
ここ数年は企業の情報セキュリティーやプライバシー重視の風潮から、営業職員は職場から締め出される一方で、その数も年々減少の一途となっています。今となっては、職場での保険勧誘を一度も受けたことのない人が増えているような状況へ様変わりしました。





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