8月24日に、東洋経済新報社主催のセミナー「ハーバード白熱教室を猪瀬流にやってみたら」を開催した。定員80人のところ、応募が殺到し、当日は約100人が参加した。言語技術向上などに熱心な参加者が多く集まった。
言語表現もスポーツと同じで基礎技術の習得が必要だ
セミナーの前日、都庁新規採用職員を対象に、言葉の表現力を高める研修を行った。NHKの「首都圏ネットワーク」(23日放送)でも取り上げられた。講師は、つくば言語技術教育研究所の三森ゆりかさんである。
三森ゆりかさんの言語技術教育の指導は厳しい。世界で日本だけが取り残されていることに対する使命感だ。学校の先生も別のプログラムでこの夏、指導を受けている。日本サッカー協会も三森さんの指導法を取り入れている。
言語技術というカテゴリーが先進国では日本だけがない。テニスもスキーも空手も、基本的なことを習うところから始める。僕は、長野生まれだからスキーは無手勝流でやっていたけれども、大人になってから基礎を習ってみると上達の仕方が全然違った。やはり、基本的な技術を習得しなければ、スポーツをうまくやることはできない。スポーツと同じで、言語表現も説明・描写の技術、報告の技術、議事録の記述技術、要約の技術、絵やテキストの分析と解釈・批判の技術、論文の技術、議論の技術、ディベートの技術、プレゼンテーションの技術など基本的な技術の習得が必要なのだ。
若者の活字離れが進んでいるなか、優秀な人材が揃っているはずの都の職員でも、報告書がつくれなかったり、他人への説明を難しくしすぎてしまうケースが目立つようになっている。だらだらと説明をする人がいるけれども、「結論から言ってみろ」と言いたくなる。
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