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梶原しげるの「プロのしゃべりのテクニック」ビジネス

梶原しげる:【117】梨元勝さんが教えてくれたこと(3/4ページ)

2010.08.26

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 1つ目は、ウェブの読者からの投稿で「最近円形脱毛症に悩む飯島さんの噂」を聞きつけ、ブログチェックや周辺取材の結果、「経済的な問題」を懸念する声を紹介。

 2つ目は、ある人物と新規事業を立ち上げる計画について「飯島愛」という名称使用をめぐる問題等々で悩んでいたとの「噂」に言及。

 この2つが「どうも気になる」と、結局は「謎は謎のまま」なのだ。

梨本のしゃべりのテクニック

 「なーんだ、中身無いじゃん!」と言う声もあるだろうが、あの梨元さんが、こんな調子で声を落として語ると、思わず引き込まれ、ひととき、飯島愛さんに思いを巡らすことが出来た、と納得するリスナーが少なくない。

 梨元さんは、確たる中身がない話までも聞かせてしまう腕を持っていた。

 我々が梨元さんの「伝える技」から学ぶものは少なくない。

 かつて、梨元さんが手がけたもので「ダイアナ皇太子妃直撃レポート!」とか、「ゴルバチョフ(ソ連最後の書記長)突撃ルポ」という企画があった。

 英語はもとより、ロシア語などまるでダメながら、ちゃんとした「視聴率のとれる商品」に仕立てたのは、梨元さんが、ターゲットを追いかけたり、対面した現場の緊張感を、巧みに伝える「技術」によると感じた。

 「憎めない男」と言われた梨元さんだが、実はしばしば恨みを買うこともあったようだ。スクープのためには、取材を通じて心許し合った相手の触れられたくない部分をすっぱ抜き、結果として信頼を裏切ることだってあったはずだ。

 「何が恐縮デースだ!梨元の野郎許せない!出入り禁止だ!!」

 大スターを怒らせた逸話もいろいろ聞いた。

 しかし、「ダメな番記者」が、親しくなったら、本当のことが書けなくなった、では、本来読者や視聴者に向けて発信すべきジャーナリストの役割は果たせない。

 「突撃レポーター梨元勝」は、「芸能ジャーナリズム」を守るために身体を張っていた気がする。

あの大スターとの仲違いと“復縁”

 2年ほど前、赤坂の飲み屋で梨元さんと会ったときうれしそうに1冊の本を見せてくれた。

 梨元 これ、ショーケン(萩原健一)の自伝なんだけどさ。面白いよ。最高!
 梶原 たしか梨元さんはショーケンとは、険悪な仲じゃなかったんですか?
 梨元 地元が一緒で仲良くしてたんだけど、女性問題で抜いて、激怒され、一時は絶縁状態。でも人間て、そういうことがあって、何年かして会うと、前より仲良くなっている、なんてことも結構あるんだよね。

 梨元さんには、こういう「絆」で結ばれた友人が何人もいたようだ。

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