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大前研一の「産業突然死」時代の人生論


日本再生のための「偉大な社会」構想

2010年08月17日  RSS 

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 前回の当連載では、イギリスのキャメロン首相が提案した「大きな社会(ビッグソサエティー)」構想を紹介した。社会政策の多くを慈善団体や社会的起業家などにゆだねる、というアイデアである。今回はそれを日本で実行するための私の考え方を提案したい。

国の借金が増え続ける日本の財政体質

 最初に、日本の置かれている状況を確認しておこう。下のグラフは日本の実質GDP(国内総生産)成長率の推移を表したものである。

 このグラフからわかるのは、政府が経済対策を打つたびにGDP成長率が落ち込むという事実だ。もちろん、対策直後に上昇している年もあるが、その後は反動を受けるように落ちてしまう。このちょっと上がってすぐに落ちるのを、私は「バイアグラ効果」と呼んでいる。効果が出ないのはわかっているのに、緊急経済対策をまだ打ち続ける政府を国民はどう思うだろうか。経済対策のたびに多額の税金が投入されるのだから、政府はしっかりと認識してほしいものだ。公的借金900兆円のうち実に300兆円がこのような無意味な緊急経済対策(主として公共工事)に消えていった。

 次に、名目GDPと実質GDPの推移を見てみよう。名目GDPは1990年代後半から減少に転じ、実質GDPはデフレによって成長を保っているという、すさまじい状況になっている。

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