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林 志行の「現代リスクの基礎知識」ビジネス

林志行:BOPとキャリア形成(4/6ページ)

2010.08.05

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新しい働き方

 では、BOPビジネスへの参入にあたって、どのような問題が考えられるだろうか。BOPビジネスに取り組むには、それぞれのペースで、持続可能なビジネスモデルを実現することが不可欠である。企業、組織としても、どのような支援を行うべきか、事業の意義やスタンスについて十分な議論が求められる。

・華麗なキャリアを投げ出せるのか
 国連フォーラムの会合で司会を担当した陸翔さん(ハーバード大学ケネディスクール)が、会場にいた学生や転職希望の社会人を代表し、質問を投げかけていた。パネリストらは一様に高学歴。ヒトがうらやむ年俸を投げ捨て、なぜ苦労の道を選択したのだろうか。

 大学院に戻り学ぶ人、国際貢献の中枢で働きながらスキルを磨く人、自分のしたいことをさらに進めたいだけという人など、BOPビジネスに携わるパネリストらの回答もそれぞれである。企業(特にメーカー)や組織(大学院)に在籍し、BOPの理念を上に理解させるためには、一定のリスクを取りながら、少しずつ駒を前に進めているようだ。

 最も重要なのは、関わる人材のパイを広げることであろう。筆者も、色々なアプローチを研究し、各大学との連携、あるいは大学院の院生らと何らかのプログラム開発や制度作りができないか検討している。

 もうひとつは、そうしたリスクテーカーの「出口」を企業や組織が用意することだ。国際組織では、インターンやボランティア経験者を積極的に登用する慣習があるが、多国籍企業でも、より自分探しの活動が重視されようとしている。ただし、インターンシップ同様、こうした活動では、保険などへの加入、安全の確保なども不可欠であり、準備が不十分なまま闇雲にチャレンジすることは避けるべきであろう。

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