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林 志行の「現代リスクの基礎知識」ビジネス

林志行:BOPとキャリア形成(1/6ページ)

2010.08.05

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 今回は、ユニクロの参入などで最近関心が高まっているBOPビジネスについて取り上げる。BOPとは、ボトム・オブ・ピラミッドあるいは、ベース・オブ・ピラミッドの略で、年間所得3000ドル未満で生活する所得別人口構成の底辺層を指す。世界に40億人とされるこの貧困層を対象とするBOPビジネスについては、3月に本コラムにて「BOPと中小企業政策、アジア戦略」を書いたが、新たな動きを紹介するとともに、キャリア形成の観点から同ビジネスへの取り組みについて考えてみたい。

最新BOP事情

・ユニクロの参入
 BOPビジネスで最も話題を呼んだのは、ユニクロの参入であろう。バングラデシュのグラミン銀行と組み、10月に合弁会社「グラミンユニクロ」を首都ダッカに設立する。2012年3月に英語を公用化する同社だが、BOPが次なるテーマとして挙がってきた。

 かつて欧米企業では、衣料品やスポーツシューズの製造などで、安価な労働力(つまりは児童)を安易に活用し、バッシングや不買運動に発展した苦い経験を持つこともあり、CSR(企業の社会的責任)が重視されている。日本でも阪神淡路大震災をきっかけに、多くの企業でボランティア活動や社会貢献のあり方が意識されるようになり、CSRへの取り組みが本格化している。

 CSRは企業のリスクマネジメントの一貫として、eco活動とともに注目されているが、企業が相次いで発表していた環境報告書は、昨今、CSR報告書に包含されつつある。この活動に今後、BOPの活動が加味されるのが、2010年代の新しい動きとなろう。

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