凡人である私が、世の中の競争に勝つためには、戦略的な考え方は必須である。全面戦争で天才、秀才に戦いを挑んでも、戦地に死に行くようなものだ。彼らと戦うためには、自分が勝てる可能性のある土俵を選んで勝負をすることが必要だ。「この分野なら、俺にまかせろ!」と言えるようになれば、競争に勝つ確率は格段に高くなる。自分がやりたいことが増え、周囲の状況がめまぐるしく変わる中で、自分をしっかり持つのは大変である。この大変さを克服し、「これだ!」という分野だけを選択し、それ以外の分野は、たとえ興味があっても捨ててかからなければならない。
「正解」を期待する病気
最近、若い人達とよく意見交換をするが、次のような質問をよく受ける。
「集中しろということは分かりました。問題は、どこに集中するかです。20年先に役立つような分野、職業は、何なのかを教えて下さい。そこに集中して勝ちたいのです」
私の答えは、メチャクチャ突き放した答えである。

「そんなもの、分かる訳ないじゃないか。もし分かるなら、その業界の株でも買って、のんびりしていなさい」
「私には、私の人生がある。あなたにはあなたの人生がある。センター試験対策の予備校でもあるまいし、たった一つの正解がある訳ないじゃないか。第一、僕は、君の本当の強みも弱みも知らない。自分の集中分野は、自分で悩みまくって考えてほしい」
これだけは、肝に銘じてほしい。あなたの仕事の戦略に一般解は絶対に存在しない。戦略を考える時には、どんな分野が魅力的か? ということだけでなく、そこで勝てるか? 勝つ可能性があるか? そう、あなたの競争相手と比較した時の優位性があるのか、という議論が基本になるからだ。





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