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あなどれない新書たち

妻や恋人よりも先に読みたい“FBI式人心操作術”

(奥野 宣之)

『FBI式人の心を操る技術』
ジャニーン・ドライヴァー・著
高橋 結花・翻訳
メディアファクトリー
777円

 「ケーサツが人の心を操るって……なんて嫌な本なんだろう」

 手にとった瞬間はそう思ったのですが、意外や意外、誠実にコミュニケーションを論じたとてもまともな本でした。

 数々の容疑者の嘘を見抜き、自白を引き出してきた元FBI女性捜査官の著者が、ボディーランゲージを使った「人の心を読み、人に信頼される技術」を写真付きで丁寧に教えてくれます。

 序盤では「アメリカと日本ではボディーランゲージの意味やジェスチャーもまったく違うんじゃないか?」と疑いながら読んでいました。しかし、本の中で、

  • イライラしたときは中指を伸ばして顔に当てる
  • 不安なときには無意識に手で体をさすったり指をこすり合わせる
  • 警戒されているときは相手のヘソがそっぽを背いてる

 と写真付きで紹介される「しぐさ」にいくつも心当たりがあること、あること。ボディーランゲージは文化を超えるということを身をもって知りました。

 「そういえば、友達があの子に話しかけてたとき、こんな感じで体をずらしてたなあ、あいつ、嫌われてるんじゃないか」

 「うわ、この『自信がない人の典型的な動作』は、自分が話すときにしょっちゅうやってることじゃないか。まずいなあ」

 と、いろいろ思い当たることがどんどん出てくるわけです。

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