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小島貴子の「キャリア・ビタミン」ビジネス

人材育成は「守・破・離」で(1/3ページ)

2010.07.29

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 私は仕事柄、様々なキャリアに関する相談を受けます。その中で自分以外のキャリア形成に関する悩みで多いのは「部下の育成」と「人間関係」です。

 部下といっても、職場の環境やその人自身は様々ですが、共通して考えてもらっていることがひとつあります。それは武道をはじめとする「道」から学びました。

 私自身は現実の武道とは遠いところにいる人間なのですが、キャリアを支援するようになってから、武道をはじめ「道」を嗜んでいる方のお話や振る舞い、考え方にはキャリア支援(人材育成)に役立つことが多いことに気が付きました。

 一言で「道」と言っても、茶道・華道・弓道・柔道・剣道などいろいろな「道」があります。

 この「道」の世界には「守・破・離」という段階があります。指導者から学び、ひとり立ちするまでの各段階のことです。

「守」:指導者の教えを忠実に守り、聞き、模倣する段階
「破」:指導者の教えを守るだけでなく、自分の考えや工夫を模索し試みる段階
「離」:指導者から離れ自分自身の形を作る段階

 英語であれば「守」=「イミテーション」、「破」=「シミュレーション」、「離」=「イノベーション」でしょうか?

 この「守・破・離」が、キャリアデザインにどのような示唆を与えてくれたのでしょうか。

 まず、「守=イミテーション」というのは、親や、幼少期・青年期に育った環境などから作られた最初の価値観や言動の基礎です。親から言われたことは、自立するまで自分の言動の軸でした。まさに模倣期です。

 職場では、最初に就いた仕事を教えてくれた人の言動からは大変大きな影響を受けます。この段階は、何度でも同じことを繰り返しながら、「だんだん出来てきた」と自己肯定感を持つことが大事です。

 職場では「今の若者は言われたことしかできない」という批判が聞かれますが、人間の成長の段階では「守」であると考えると、上司・先輩側は、どういうことを伝え、どのような仕事の仕方を教えなければならないのか? という具体的な方策を持ち、それを伝えることが必要です。仕事の積み重ねに「自信」と「他者からの見える指導」がなければ「破」への段階へは行けません。

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