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現場を変える2つの思考法(2/3ページ)

超実践 思考術 100問誌上トレーニング【1】読者と同世代のコンサルタントが熱血指導

2010.07.27

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 ここまで来たら、2つ目の思考法「シナリオプランニング」に移ろう。これは、システムシンキングで整理した状況を眺めながら、どうすれば問題を解決できるか考え、その内容をできるだけ具体的に文章化するという方法だ。

 この時、「『無理な受注』が『稼働量を増加』させるので、営業に無理な受注をしないよう依頼する」といった安直な発想はしないこと。大事なのは「無理な受注」が起こる理由だ。依頼だけで結果が出るなら苦労はない。悪影響が起こる系(システム)を変える方法でなければ、本当の解決はできない。

【思考法2】 シナリオプランニング
シナリオプランニングは、自分の構想を実現に移す際に、大変有効な手法だ。詳しくは、下記の推薦図書を参考にしてほしい。ToDoリストを書くだけでは把握できない、ディテールまで想像して、シナリオを書いていこう。
~Step1~
システム図に書き込んだアイデアをベースに、「今日からどのようなアクションを取っていくか」ということを物語のように書いていく。
まずは「やることなすこと思い通りにいく」という、「Goodシナリオ」を書いてみよう。
まず、「営業だけのせいでも、SEだけのせいでもない。このシステム図のように、営業とSEの活動は関連しあっている」ことを、営業とSE のそれぞれに理解してもらおうと思った。早速、双方のリーダーに声を掛け、会議を開き、その認識を説明したところ、「確かにそうかもしれないな…」と共通認識を生むことができた…。
Goodシナリオを書くことで、成功要因が見えてくる。上では「営業とSEのリーダーの間に、共通認識を作ること」「そのための会議を開くこと」などだ。これらを着実に実現するためのプランを検討すれば、解決に近づくことができる。
~Step2~
次に、「Badシナリオ」も書いてみよう。これは、「やってもやってもうまくいかないが、最低限の結果は出した」という場合のシナリオを指す。
営業とSEの間に共通認識を作るために、双方のリーダーに声を掛けて会議を開こうとしたが、「忙しくて、そんな会議に出ている暇はない」と言われてしまった。仕方なく個別に席に行き、システム図に沿って現状認識を説明すると、営業からは「それはおかしい。SEの方に問題があるんだ」と言われ…
Badシナリオを書くと、状況を打開する際の阻害要因が見えてくる。「忙しくて会議ができない」「営業、SE双方に、相当な感情的しこりがある」など。これらを事前に予測することで、先手の対策を打つことができるようになる。
2つの思考法をさらに理解するための推薦図書
『最強組織の法則 ── 新時代のチームワークとは何か』
ピーター・M.センゲ著 徳間書店 1995円
『システム・シンキングトレーニングブック── 持続的成長を可能にする組織変革のための8つの問題解決思考法』
ダニエル・キム、バージニア・アンダーソン共著 日本能率協会マネジメントセンター 2625円
『シナリオ・プランニング「戦略的思考と意思決定」』
キース・ヴァン・デル・ハイデン著 ダイヤモンド社 2940円
『シナリオ・プランニングの技法』
ピーター・シュワルツ著 東洋経済新報社 2730円
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