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大前研一の「産業突然死」時代の人生論


政治家任せではこの国の迷走は止まらない

2010年07月14日  RSS 

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 参議院選挙中に菅直人首相が消費税に関して積極発言したこと、及びその後の発言がブレまくったことが災いして、民主党は過半数割れに追い込まれた。マスコミはこれが「民意」だと解説しているが、私はそうは思っていない。

民主党の完全な選挙戦術ミスで議席を減らした

 日本の選挙制度では投票者の意思が議席に反映されにくい部分があり、同じ「民意(投票)」でも候補者の調整などで議席にむすびつかない「死に票」を少なくするとか、投票率を上げたり下げたりすることによって、議席数は大きく異なる。中曽根さんが首相だった頃に衆参同時選挙をアドバイスし、自民党大敗の予想に反して306議席という空前の議席を稼ぐ方法を示した(『新・国富論』講談社に詳述)者としては、今回のマスコミの論調には異議を唱えたい。

 比例区で示された民主党への投票はかなり自民党を上回っているので、民主党の完全な選挙戦術ミスで議席の大きな差になっていることが分かる。候補者の公認や票割りなど直前まで指導していた小沢一郎前幹事長の読みが外れた部分が大きい。もちろん「ブレ菅」と呼ばれた菅首相が前回の参議院選挙と同じ「風」を呼び起こせなかった(というよりも、せっかく起りかけていた風を止めてしまった)ために自民党に漁夫の利を奪われた、と言うこともできる。

 また「みんなの党」がその風の一部を受けて二桁の議席を得ているが、これは小泉改革への回帰を一貫して訴えたことが大きい。自民党と同じ10%消費税を標榜しても、それが無駄遣いの財源になる、と自民党から逆襲されたのはブラックジョークであった。バラマキ無駄遣いの権化を尽くして800兆円の借金を貯めたのは誰だ!という反省が自民党には微塵も見られない。それでも民主党が敗北したのだから、そのくらい民主党は国民の目から見ても迷走している、ということである。

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